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13と云う数について  
 お寺巡りをしていたある日に、13と云う数字を何回か目にする機会があった。なにわ七幸四番の大念仏寺が日本仏教十三宗の1つである融通念仏宗の総本山であること、おおさか13仏巡りの十三番の太平寺では、13仏の十三とは別に、十三まいりのお寺でもあることを知りました。
 この、13をひとつのまとまりとしたもの、13をひとつの区切りとしたものが、世の中には結構多く存在しているのではないかと思う。3をひとつにまとめたものは、日本三大○○と言う形でよく目にするところであり、10をひとつの区切りとするものは10進数からくるところであって、人間の手指の数と関係があることは誰もが知っていることである。12進数にかかわることとして、12をひとつの区切りとすることも普段の生活の中でよく目にしたり耳にする。
 そこで、13にはどのような意味があって、どのようなものがあるのかを調べてみようと思いました。この話が何処まで進展してゆくのか、何処まで深まってゆくのか自信がないままに、ここに新しいページを開設します。
  
13について書いたこと
13の数学的性質 13番目にあたるもの 13を一まとまりとするもの 作品に13の数字がつくもの
十三経書 明十三陵 十三か条からなるもの  十三詣り
十三夜 十三仏信仰 日本仏教十三宗  十三重の塔
十三塚 十三の付く地名 十三の付く人名  十三代集
十三種類の契約 十三門跡 吉田13人衆  古物の分類は十三種類
ビタミンは13種類  十三香具師職業    

13の数学的性質

 6番目に小さな素数で一つ前が7で次が17。11とペアの(11,13)は3番目の双子素数。一つ前は(5,7)、次は(17、19)。(5,7,11,13)の4数の組は最初の四つ子素数で、(11,13,17,19)の4数の組は2番目の四つ子素数で、次は(101,103,107,109)。7番目のフィボナッチ数であり、一つ前は8、次は21。6番目のトリボナッチ数一つ前は7、次は24。2進数では1101で、16進数ではDで現す。    

13番目にあたるもの    

 原子番号13はアルミニューム(AL)。日本国憲法13条は個人の尊重、生命、自由、幸福追求の権利を謳っている。我国13番目の内閣総理大臣は第二次桂内閣を率いた桂太郎。徳川幕府13代将軍は徳川家定。第13代天皇は成務天皇。第13代横綱は鬼面山谷五郎。室町幕府13代将軍は足利義輝。韓国の13代大統領は盧泰愚。アメリカの13代大統領はミラード・フィルモア。鎌倉幕府の13代執権は北条基時。源氏物語の第13帖は明石の巻、国道13号線は福島市と秋田市を結ぶ総延長306.1km。
 月へ向かう途上でトラブルを起こして奇跡的に地球に生還したアポロ飛行船は13号です。この13号が打ち上げられた時刻は13時13分(アメリカ中央標準時間)です。
 13は西洋では忌み嫌われる数字(後述)ですが、アメリカには13に関係するものとして独立時の州が13であったという事実があり、星条旗の縞の本数はそれを表わしていて13本あります。

13を一つのまとまりとするもの                                         ページのTOPへ

 13種類をひとまとまりとするものがある。トランプのストーが先ずあげられます。ハート、クラブ、ダイヤ、スペードの4種類のストーは1から10までの数字の札とジャック、クイーン、キングの絵札で13種類からなっている。この13種類の意味についての解説は他のサイトなりを参照していただくとよいと思います。
 マージャンをなさる方にはわかると思いますが、13を一つのまとまりとするものに13枚の手牌があります。最初に13枚の牌を配ることから始まります。役の中に国士無双というのがあり、これは、13種の牌(ヤオ九牌)を13種揃えて、上りの牌としてもう一枚の13種類の牌が手に入ればよいというものです。
 この項目を書くことで初めて知ったことですが、テレビドラマなどは13週を1クールとして製作されることが多いそうで、これは13と決まっていないが、13を一つのまとまりとする考えが根底にあるからなのでしょうか。

作品に13の数字がつくもの                                          ページのTOPへ

 樋口一葉の「十三夜」、さいとうたかおの「ゴルゴ13」というアクション劇画はよく知れるところです。調べてみると、他にも沢山の作品がある。表にまとめてみた。
タイトルに十三または13が含まれる書籍
タイトル 著者 ジャンル 備考
十三夜 樋口一葉 日本文学  
ゴルゴ13  さいとうたかお アクション劇画 超一流のスナイパー、デューク東郷の活躍
13階段 高野和明 推理小説  
13日の金曜日 ショーン・S・カニンガム監督 ホラー映画 11の続編と13作目も予定
13歳のハローワーク 村上 龍 若者の進路に言及 「13歳の進路」という姉妹版もある
十三塚考 柳田国男・堀一郎 考古学書 民間信仰による土木構造物十三塚を考察
十三人の刺客 工藤栄一監督 時代劇映画 片岡千恵蔵主演・昭和38年12月7日封切
鮎川哲也と十三の謎 鮎川哲也監修 推理小説シリーズ  
八橋検校 十三の謎 釣谷真弓 伝記小説 盲目の天才音楽家の素顔にせまる
十三番目のアリス 伏見つかさ ライトノベル  
十三番目の人格ISOLA 貴志祐介 ホラー小説  
十三番目の陪審員 芦辺 拓 推理小説  
習事十三箇條 千 宗左 指南書 茶事の決まり事を十三箇条に纏めたもの
13の大罪 村沢 滋 サラリーマンの啓蒙書 筆者の体験的タブー集
13ヵ月と13週と13日と満月の夜 アレックス シアラー 若年向け小説 海外ファンタジー

十三経書                                                     ページのTOPへ

 紀元前の中国に興り、東南アジア各国で2000年以上にわたって強い影響力を持つ思想・宗教の体系が儒教である。それを儒学として学ぶ儒家にとって大切な13の経書がある。『易』『書』『詩』『周礼』『儀礼』『礼記』『春秋左氏伝』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『論語』『考経』『爾雅』『孟子』のあわせて経書13種類の総称。

明十三陵                                                     ページのTOPへ

 北京市郊外北50kmの天寿山麓に、14世紀から約270年繁栄した明王朝皇帝13世代の陵が点在している。以下に、明王朝歴代皇帝を表にしてみました。十三陵は三代の永楽帝から十七代の崇禎帝までの内、七代の景泰帝を除く十三代のものです。

明代(1368年〜1644年)の歴代皇帝
代位 皇帝名 在位期間 備考 代位 皇帝名 在位期間 備考
初代  洪武帝 1368年−1398年 太祖 十代 弘治帝 1487年−1505年  
二代  建武帝 1398年−1402年   十一代  正徳帝 1505年−1521年  
三代 永楽帝 1402年−1424年 成祖・長陵(公開) 十二代 嘉靖帝 1521年−1566年  
四代  洪熙帝 1424年−1425年   十三代  隆慶帝 1567年−1572年 昭陵(公開)
五代  宣徳帝 1425年−1435年   十四代  万暦帝 1572年−1620年 定陵(公開)
六代  正統帝 1435年−1449年   十五代  泰昌帝 1620年  
七代  景泰帝 1449年−1457年   十六代  天啓帝 1620年−1627年  
八代  天順帝 1457年−1464年 六代と重祚 十七代  崇禎帝 1627年−1644年  
九代  成化帝 1464年−1487年          

十三か条からなるもの                                              ページのTOPへ

 物事を13カ条にまとめたものが何故か多い。以下にインターネットのサイトから探し出したものを書きだしてみました。このほかにも、13カ条にまとめて何かを管理しようとするものがいかに多いことか。13を一つのまとまりとする理由が何によっているものなのか知りたいと思います。その答えをいずれは探し出せたら、このサイトに書いてみたいと思う。

◇武家諸法度
 武家諸法度とは、1615年(元和元年)7月に2代将軍徳川秀忠が伏見城で諸大名に発布した(通称「元和令」)。法度は大名・徳川家家臣を対象として、当初は13か条であったが、後に将軍の交代とともに改定されて変遷している。

◇フランクリンの「十三徳」 ベンジャミン・フランクリン
 第一   節制 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
 第二   沈黙 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
 第三   規律 物はすべて所を定めて置くべし。
 第四   決断 なすべきことをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
 第五   節約 自他に益なきことに金銭を費やす事なかれ。すなわち、浪費するなかれ。
 第六   勤勉 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。
 第七   誠実 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すこともまた然るべし。
 第八   正義 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
 第九   中庸 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎しむべし。
 第十   清潔 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
 第十一 平静 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
 第十二 純潔 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これに耽りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または
       自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
 第十三 イエスおよびソクラテスに見習うべし。   

◇コリンパウエルの自戒
 ブッシュ政権において国務長官を務めたコリンパウエルが、自らのために自戒13カ条を書いている。
  1.何事も思っているほど悪くない。朝になれば状況は良くなっている。
  2.まず怒れ、そしてその怒りを乗り越えよ。
  3.自分の地位とエゴを同化させてはならない。でないと、立場が悪くなったとき、自分も一緒に落ちていく。
  4.やればできる。
  5.選択には細心の注意を払え。それが現実になるかもしれない。
  6.良い決断をしたら、それをくじくようんさ事実にも挫折してはならない。
  7.誰かの代わりの選択することはできない。誰かに自分の選択をさせるべきではない。
  8.小さいことを検証(チェック=点検)せよ。
  9.成果(手柄)を独り占めするな。
 10.常に冷静に、かつ親切であれ。
 11.ビジョン(将来の見通し。未来像)を持ち、自分に対してより多くを求めよ。
 12.恐怖心にかられて悲観論者のいうことに耳を傾けるな。
 13.常に楽観的であれば、力は何倍にもなる。

◇楽市令
 1577年(天正5年)6月、織田信長が安土城下にだした楽市令は13条よりなる。    

◇いじめと闘う教師の13か条
 『教室に正義を!』という著作(諸富祥彦著)のサブタイトルとして付けられている。その著書の構成は次のようになっている。
 第二章
  第 1条 教師と保護者が言ってはいけない三つの言葉
  第 2条 子どもの話を「真に受けて」聴く
  第 3条 第一原則は被害者保護の徹底
  第 4条 家庭といじめ対応のチームを結成する
  第 5条 いじめられた子の心と体を休ませる
  第 6条 いじめから守るための転校
  第 7条 いじめにかかわる両者を引き離す
 第三章
  第 8条 学校風土を変える −「正義の共同体」としての学校づくり
  第 9条 ピアプレッシャーをプラスに転換する
  第 10条 マイナスの感情をコントロールする
  第 11条 SOSを出しやすい雰囲気づくり
  第 12条 家庭との連携をはかる
  第 13条 外部機関を活用する

◇最古のゴルフルール
 『1754年のセントアンドリュースのゴルフの規則』は13カ条からなり、これは、最古のゴルフルールであろうといわれている。

◇習事十三箇條
 千宗左著の 『習事十三箇條』(河原書店発行)を見ると、その目次を、軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾・台飾・茶筌飾・組合点・仕組点・長緒・盆香合・花所望・炭所望の十三箇条に分けてある。     

◇源氏物語における十三帖
 源氏物語が条文でもなければ、何かの決まりを書いたものでないから『条』ではなく『帖』(折り本という意味)であらわされる。全五十四帖からなる源氏物語は、大きく第一部、第二部、第三部の構成になっている。このうちの主人公を薫君とする第三部が全十三帖からなる。宇治十帖として有名な部分は、この第3部の四帖以下の十帖を指してこう呼んでいる。

十三詣り(さらに詳しく)                                               ページのTOPへ

 古来より数え年十三歳に成長した男女が、成人の儀礼としてお寺に参拝して、十三歳の厄難を払い知恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願する。このご誓願にちなんで「知恵詣」「知恵貰」とも呼ばれている。ここで云う虚空蔵菩薩は十三仏信仰の十三番目の満願成就の仏様で、知恵と福徳の仏様です。
 そもそも十三まいりは、今から約二百年前京都嵐山の法輪寺で行われたのがその始まりといわれる。    

 沖縄地方では、数え年で13歳に当たる十三祝いというトゥシビー(生年祝い)をする。旧暦の正月後の最初の干支の日に行われる。生まれたときの干支が再び巡ってきた節目を祝い、子ども達の成長を喜ぶ。とくに女の子の十三祝いは盛大に行う。    

十三夜                                                        ページのTOPへ

 日本では古くから秋の名月を鑑賞する「お月見」の風習がある。お月見というと旧暦八月十五日の十五夜が最も有名ですが、日本では古来もう一つ旧暦九月十三日の十三夜もまた美しい月であると重んじられていた。十五夜はもともと中国で行われていた行事が日本に伝来したものですが、十三夜の月見は日本独特の風習だという。
 十三夜と十五夜のどちらかしか片方の月しか見ないのは「片見月」と言って嫌われた。十日夜(とおかんや)というのもあって、旧暦十月十日に行われる収穫祭で、こちらのほうはお月見が中心でないため、月齢に関係なく新暦の十一月十日に行う地方も多いようです。
 よさこい節に「・・・・月の名所は桂浜 よさこい よさこい」と唄われるように、高知県の桂浜は月の名所です。各地の名所を書いておきます。
 東京の九段坂・信州姨捨・伊賀上野城・京都大覚寺大沢池・彦根の玄宮園・姫路城・岩国城と吉香公園・松江の満願寺そして高知の桂浜
 徒然草第百三十七段の冒頭の一節、花は盛りに、月はくまなきをのみ、見るものかは。を思い出して読み返してみた。

十三仏信仰                                                     ページのTOPへ

 十三仏信仰とは、十王信仰に基づき日本で創作された閻魔大王を初めとする冥途の裁判官である十王、及びその後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏に対する信仰。
 十三仏巡りは1番の不動明王を祀る寺から13番の虚空蔵菩薩を祀る寺を廻るものです。壬生狂言で演じられる餓鬼相撲は、地蔵菩薩の率いる餓鬼と、閻魔大王の率いる鬼の相撲をユーモラスに振付けたもので、この、地蔵菩薩と閻魔大王の組合せが、此処で云う五七日の組合せになっています。

初七日 不動明王(秦広王) 二七日 釈迦如来(初江王) 三七日 文殊菩薩(栄帝王)
四七日 普賢菩薩(五官王) 五七日 地蔵菩薩(閻魔王) 六七日 弥勒菩薩(変成王)
七七日 薬師如来(泰山王) 百か日 観世音菩薩(平等王) 一周忌 勢至菩薩(都市王)
三回忌 阿弥陀如来(五道転輪王) 七回忌 阿@如来(蓮華王) 十三回忌 大日如来(祇園王)
三十三回忌 虚空蔵菩薩(法界王)  

日本仏教十三宗                                                  ページのTOPへ

 日本仏教には13宗があります。成立年代順で分けると、飛鳥時代の法相宗、奈良時代の華厳宗、律宗、平安期に入ると天台宗、真言宗、融通念仏宗が興り、鎌倉時代の浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、時宗、そして江戸時代初期に入り黄檗宗が開かれた。これらを宗派で大別すると、浄土系の浄土宗、浄土真宗、時宗、禅系の臨済宗、曹洞宗、律宗、日蓮系の日蓮宗、密教系の天台宗、真言宗、その他宗派として法相宗、華厳宗、融通念仏宗になる。十三宗以外に真言律宗(奈良西大寺)、聖徳宗(法隆寺)、和宗(四天王寺)、北法相宗(清水寺)他多数の宗派がある。十三宗の宗祖、総本山などを表にしました。
宗祖 総本山 備考
法相宗 道昭(どうしょう)   興福寺(奈良)  
  薬師寺(奈良)  
華厳宗 良弁   東大寺(奈良)  
律宗 鑑真   唐招提寺(奈良)  
天台宗 最澄   延暦寺(京都)  
真言宗 空海 金剛山真言宗 金剛峰寺(和歌山)  
東寺真言宗 教王護国寺(京都) 西国愛染明王8番
善通寺派 善通寺(香川) 空海生誕地
融通念仏宗 良忍   大念仏寺(大阪) おおさか十三仏10番
  なにわ七幸4番
浄土宗 法然   知恩院(京都)  
浄土真宗 親鸞   西本願寺(京都)  
  東本願寺(京都)  
臨済宗 栄西 建仁寺派 建仁寺(京都)  
曹洞宗 高祖道元・太祖瑩山   永平寺(福井)  
  総持寺(神奈川)  
日蓮宗 日蓮   久遠寺(山梨)  
時宗 一遍   清浄光寺(神奈川)  
黄檗宗 隠元隆g   万福寺(京都)  

十三重の塔(さらに詳しく)                                             ページのTOPへ

 日本に現存する木造の十三重の塔が奈良県桜井市の談山神社にある。室町時代の1532年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。木造の十三重塔としては、世界で唯一のものとのこと。一方、十三重の塔の石塔は各所にあって、日本最大の最古のものが京都府宇治市にある。高さが約15mある。
 塔は3重の塔、5重の塔など奇数の層数をもつものがあるが、陰陽思想では、奇数を陽、偶数を陰とし、塔のように上昇する形の物は陽で表現するためだそうです。
 かっては木造の7重の塔、9重の塔などが日本国内でも存在していたということですが今は存在しません。

十三塚                                                        ページのTOPへ

 十三塚は、民間信仰による土木構造物で、日本列島各地に分布する。地名としてその名残を留めている所もある。十三塚には石造物が置かれることもなく、地下埋葬物があるわけでもなく、歴史的価値が認められることも少ない。このため開発によって姿を消してゆくものが多い。
 十三塚で完存しているものとして、奈良県生駒郡平群町の生駒十三峠の十三塚、兵庫県丹南市山南町の金屋の十三塚、奥州市水沢区黒石町の黒石の十三塚などがある。重要有形民俗文化財の指定を受けている。   

十三の付く地名                                                   ページのTOPへ

 十三と書いてじゅうそうと読む。大阪(市)に住んでいる者には、なんという地名でもないと思っているが、難読の地名の引き合いに出てくることが多い。逆に、大阪で当たり前に知っているから十三がつく地名などに思いを馳せることはかってなかった。唯一、青森県の津軽半島にある十三湖(じゅうさんこ)というのがあることくらいを認識するにすぎなかった。
 13についていろいろ調べてみると地名にも十三を含むものが結構多いことを知った。それらを調べて読み方、所在地などを表にまとめてみた。これでまた出かけるところが増えたなあ。

地名 読み方 説明 所在地
十三 じゅうそう 阪急電鉄十三駅付近の町名。十三本町、十三東、十三元今里など。 大阪市淀川区
十三湖 じゅさんこ 津軽半島にある海水と淡水混合した汽水湖で十三潟とも呼ばれ、岩城川の河口に開けた湖。 五所川原市
十三湊 とさみなと 上記十三湖の河口にある湊。中世に日本海海運の拠点として栄えた。十三湊遺跡などの調査がされている。 五所川原市
十三里駅 とみさとえき JR北海道石勝線の駅。滝ノ上駅−十三里駅−新夕張駅。 夕張市紅葉山
北十三 きたじゅうそ 御所市の町名。北十三、南十三がある。 奈良県御所市
十三公園 じゅうさんこうえん 熊本市八分字町にある地名。公園、バス停などにその名称がついている。 熊本市八分字町
十三日町 じゅうさんにちまち 八戸市にある町名。六日町、十一日町、十六日町、十八日町、廿三日町、廿六日町などもある。 八戸市十三日町
十三坊塚 じゅうさんぼうづか 荒川区東尾久付近にある古墳跡の名称。 東京都荒川区
十三峠  じゅうさんとうげ  大阪府八尾市と奈良県生駒郡平群町の境にある峠。標高462m
越後米沢街道十三峠もある。神奈川県に浦賀道十三峠がある。 
 
十三街道  じゅうさんかいどう  大阪市玉造駅付近から奈良県生駒郡斑鳩町辺りまでの街道
越後米沢街道にも十三峠がある。 
 

十三の付く人名

 十三を氏名の中に持つ人名を調べてみた。以下に羅列した。伊丹十三、海野 十三(うんのじゅうざ)、所十三、一十三十一(ひとみとい)、目暮十三(めぐれじゅんぞう)、沖田十三、小泉十三(こいずみじゅうぞう作家)、

十三代集

 天皇や上皇の命により編集された歌集を勅撰和歌集と呼ぶ。延喜5年(905年)に成立した古今和歌集に始まり、永享11年(1439年)に成立した新続古今和歌集まで、534年間で21の勅撰和歌集がある。この内の、古今和歌集・後撰・拾遺・後拾遺・金葉・詞花・千載・新古今和歌集までの八代集を除く十三代集をいう。
 次の十三集がそれ。新勅撰・続後撰・続古今・続拾遺・新後撰・玉葉・続千載・続後拾遺・風雅・新千載・新拾遺・新後拾遺・新続古今和歌集。

民法における13種類の契約                                         ページのTOPへ

 民法には典型的な契約として13種類の契約を規定している。これらを、典型契約もしくは、民法に名称が付いている事から有名契約と呼ばれている。贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇用(雇傭)、請負、委任、寄託、組合、終身定期金、和解の13種類である。
 民法では、契約自由の原則に則って、こうした典型契約以外の契約類型を、非典型契約、あるいは民法上に名称が無いという意味で無名契約と呼ぶものも認められている。     

十三門跡                                                      ページのTOPへ

 門跡とは、皇族・貴族が住職を務める特定の寺院またはその住職のことを指して言う。寺格の高いお寺である。この中でも、法親王、または入道親王が住職として居住する寺院を宮門跡(親王門跡)と呼んでいる。
 輪王寺(栃木県日光市)・妙法院・聖護院・照高院・青蓮院・三千院・曼珠院・毘沙門堂・円満院(滋賀県大津市)・仁和寺・大覚寺・勧修寺・知恩院の13寺院がこれに該当する。
 

十三門跡寺院リスト
寺院名 所在地 備考
輪王寺 栃木県日光市山内2300 東照宮、二荒山神社とで二社一寺と呼ぶ
妙法院 京都市東山区妙法院前側町447 天台三門跡・最澄が開基
聖護院 京都市左京区聖護院中町 近畿36不動尊第18番 
照高院 京都市左京区北白川山ノ元町 現在は照高院宮址となっている
青蓮院 京都市東山区粟田口三条坊町69-1 近畿36不動尊第19番・天台三門跡・最澄開基
三千院 京都市左京区大原来迎院町540 天台三門跡・最澄が開基
曼珠院 京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 近畿36不動尊第17番・天台宗京都五門跡
毘沙門堂 京都市山科区安朱稲荷山町18 天台宗京都五門跡
円満院 滋賀県大津市園城寺町33 近畿36不動尊第25番
仁和寺  京都市右京区御室大内33 近畿36不動尊第14番 
大覚寺 京都市右京区嵯峨大沢町4 近畿36不動尊第13番 
勧修寺 京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6 真言宗山階派大本山・「かじゅうじ」と読む
知恩院  京都市東山区新橋通大和大路東入ル三丁目 浄土宗総本山

吉田13人衆

 戦後の混乱期にあって、優れた政治感覚と強いリーダーシップで、第45代・第48代・第49代・第50代・第51代と、永きに亘って日本の政治を率いた吉田茂。その吉田が退陣した後も吉田に付き従った有力な側近グループのこと。

 益谷秀次(衆議院議長など)・林譲治(衆議院議長など)・周東英雄(自治相、農水相など)・小金義照(郵政相など)・池田勇人(総理大臣など)・佐藤栄作(総理大臣など)・保利茂(衆議院議長など)・大橋武夫(運輸相など)・橋本龍伍(橋本龍太郎の父、文相など)・愛知揆一(外相、蔵相、官房長官など)・福永健司(衆議院議長など)・小坂善太郎(外相、労相など)・田中角栄(総理大臣など)の13名。    

ビタミンは13種類

 ネットを見ていてビタミンには13種類あると知った。13に関わる物が、自然現象の中にもあることを知って、いささか運命的なものを感じてしまった。現在のところ、微量栄養素としてのビタミンは13種類が確認されている。それを次の表にまとめてみた。
 詳細については、各々の専門的なサイトをご参照下さい。     
分  類 名  称 分  類 名  称
脂溶性ビタミン ビタミンA 水溶性ビタミン ビタミンB12
ビタミンD 葉酸
ビタミンE ナイアシン
ビタミンK パントテン酸
水溶性ビタミン ビタミンB1 ビオチン
ビタミンB2 ビタミンC
ビタミンB6     

古物の分類は十三種類                                              ページのTOPへ

 古物は、古物営業法施行規則第二条により次の13種類に分類されている。

1 美術品  絵画・版画・書画・骨董品・工芸品・アンティークなど
2 衣類  洋服類・和服類・子供ベビー服・ジーンズなど 
3 時計・宝飾品  腕時計・置き時計・眼鏡・宝石類・指輪・ネックレス等のアクセサリーなど
4 自動車  各種4輪自動車・タイヤ・自動車部品類 
5 自動2輪車及び原動機付自転車  各種オートバイ・原動機付自転車・及びこれらの部品類 
6 自転車類 各種自転車・及びこれらの部品類
7 写真機類 カメラ・顕微鏡・双眼鏡・天体望遠鏡など
8 事務機類 パソコン・ワープロ・コピー機・ファックス・シュレッダー・レジスター
タイムレコーダー・電卓など
9 機械工具類 電気機械・土木機械・工作機械・化学機械・小型船舶・携帯電話
ガス器具・ゲーム機・ミシンなど
10 道具類 コンピューターソフト・ゲームソフト・レーザーディスク・CD・レコード
ビデオテープ・カセットテープ・家具・楽器・スポーツ用具・釣具・日常品など
11 皮革・ゴム製品類 カバン・ベルト・靴・財布など
12 書籍 各種書籍・辞書・写真集・地図など
13 金券類 航空券・乗車券・タクシー券・ハイウェイカード・商品券・各種入場券
切手・収入印紙・テレフォンカード・公共交通機関のカードなど

十三香具師職業

 江戸時代に、軽業・曲芸・曲独楽などで客寄せをし、薬や香具を作ったり、売買していた露天の商売人が存在した。香具師は「やし」とよばれて諸説ある。この香具師の職業を十三種に定めたものが文書に残されている。

  一、諸製薬売捌所  一、辻医師膏薬売  一、入歯師口中治療  一、諸薬妙薬取次所  一、居合抜愛嬌売薬
  一、薬歯磨紅白粉  一、独楽廻し右同断  一、日限売薬治療治師  一、薬飴薬菓子  一、往来触売  
  一、縁日出商人  一、薬艾  一、諸見物ならびに覗機関愛嬌見世

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