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万部おねり
大念仏寺 大阪市平野区平野上町1-7-26  JR大和路線平野駅より南へ徒歩5分          訪問日 08/05/03
 
来迎橋(本堂の左から正面に架けられる) 平成20年の万部おねりを見に行ってきました。今年のゴールデンウィークは飛び石連休で、今日から4連休の初日が始まるという5月3日に出かけました。この行事は、大阪市平野区の大念仏寺で行われるもので、近年、大阪市の無形民族文化財に指定された。
 人出の様子を事前に調べてみると、それほど早くから出かけて場所を確保しなければならないほどのものでないと分かりましたが、念のためもあっておねりが始まる1時間半くらい前に着くようにしました。JR平野駅からの大念仏寺までの人の流れも予想したほどでもなく、それほどの人出でもないようでした。
 おねりの舞台となる来迎橋が、この日のために、本堂裏から本堂左側を通って正面までつながるように巡らされている。本堂裏には、25菩薩が夫々携えてくる幡、楽器などが準備してある。僧侶が履く木靴も控室と思われる部屋の前に並べられている。
 おねりに先立って本堂では朝早くからいろいろの式次第が執り行われていて、二十五菩薩お練供養入御が始まるのは13時10分と予定されている。


菩薩が持つ楽器瑟

菩薩が持つ 色々な幡

菩薩が持つ楽器など

菩薩が持つ楽器など

 予定時刻より十分ほど遅れて、いよいよ25菩薩のお練供養の始まりです。最初は詠讃歌舞の一行約10名ほどが和讃を唱えながら扇を手にして踊りをつけて行進です。続いて踊躍念仏の一行が15〜16名つづきます。こちらはご詠歌用持鈴を鳴らしながらご詠歌を唱えての行進です。次に、鉦を打ち鳴らしながら念仏を唱えてやはり20名くらいの檀家の方々と思われる男性の行進があります。その後も、各種の講中の団体、稚児行列の行進、茶道や花道に係る方々の列が続きます。その後を雅楽泰が笙、篳篥、横笛を奏でながら通る、最後に黄色い袈裟をまとった僧侶が菩薩を先導する形でやってきます。そして、来迎橋の曲がり角に座って菩薩を待ち構えます。ここまでで約40分ほどの行進です。


詠讃歌舞

踊躍念仏

鉦を打ちながら

稚児行列

茶花道の一行

雅楽隊

先導役の僧侶

 やっと、二十五菩薩のお練りが始まります。先に通り過ぎた行進の速度がゆっくりとしたものであったので、二十五菩薩のお練りが足早に過ぎて行くような早さです。写真を撮っていると二十五菩薩のそれぞれの所作と持ち物などをゆっくりと見ている時間がありません。ここはもっとゆっくりとお練りをしてもらいたいと思います。来迎橋を本堂正面まで進んで本堂の中へと入ってゆきます。


観世音菩薩

勢至菩薩

薬王菩薩

薬上菩薩

普賢菩薩

金蔵菩薩

獅子吼菩薩

華厳王菩薩

虚空蔵菩薩

徳蔵菩薩

宝蔵菩薩

法自在菩薩

金剛蔵菩薩

山海慧菩薩

光明王菩薩

陀羅尼菩薩

衆宝王菩薩

日照王菩薩

月光王菩薩

定自在王菩薩

三昧王菩薩

大自在王菩薩

白象王菩薩

大威徳王菩薩

無辺身菩薩

 二十五菩薩のあとは、融通念仏宗特有の画像本尊である十一尊天得如来の掛け軸を携えた僧侶が登場し、その後も万部法要を行うための僧侶、各地からはせ参じた融通念仏宗各寺院の僧侶などが続きます。


画像本尊の入御

万部法要を執り行う僧侶たち

大念仏寺総長

儀式が執り行なわれる本堂

 本堂に入ったあと、菩薩伝供と阿弥陀経万部法要おこなわれることになります。このところは、本堂の中の様子が、人の頭越しに見るだけでしたので、どのような次第で執り行われているのか十分に理解できませんでした。本堂の中はきらびやかに飾りつけられていて、多くの僧侶と、儀式に参加してお勤めをされる信者が大勢着席しています。

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