HOME - あれこれ - おわら風の盆
おわら風の盆
 
富山県富山市八尾町天満町、八尾町福島、八尾町下新町など    JR高山線八尾駅下車         訪問日 '08/09/02   
 
 旅行社のパック旅行で9月2日の夜のおわら風の盆を観てきました。八尾の町を訪れておわら風の盆を見に行かれる方のために、今回の訪問で知りえたことを書いておきます。また、この機会におわら風の盆を歴史的な背景と、民俗芸能としての側面を調べてみました。 

 今回の旅行は、多くのパック旅行の例にもれず現地に宿泊しない強行なスケジュールでした。八尾町は平成17年の市町村合併で富山市に編入されたものの、山間の人口約2万人程(平成17年国勢調査21810人)の町です。町内の宿泊施設は公営の宿1軒と民間の旅館が7〜8件くらいしかない。おわら風の盆の団体旅行者の宿は、自ずから八尾を離れた所に取ることになる。私たちの宿は石川県の和倉温泉でありました。上高地に宿泊するというスケジュールの団体旅行もあったようです。
 早めの夜食を金沢でとって、富山まで直行です。八尾の町はおわら風の盆の期間中は通行規制がかかるために、団体バスは富山駅までの運行です。富山駅から八尾町までの高山本線には臨時便なども運行されていて、団体旅行者のみならず、地元富山の人も列車利用で八尾の町に入ります。
 八尾駅に降り立ったのは7時を過ぎています。すっかり夜の帳が下りた駅前には、臨時案内所が明々と照明が灯り、駅前から連なるように出ている屋台店などが、おわら風の盆の観光化が進んでいることを証明しています。富山へ戻る列車に乗車するまでの3時間ほどが、八尾の町でのおわら風の盆見学時間です。 

 八尾の町の11支部でそれぞれの踊りが行われます。観光客のためのおわら総合演舞場という有料施設のほか5か所の特設ステージが用意されています。このほか、各町の公民館、コミュニティーセンターでも少人数の踊りが披露されたりします。踊りを見る機会は特設ステージや公民館などの見せるための踊りのほか、各町ごとに自分の町内を中心に『門付け』と言われる町流しをします。これは自分たちの町のための行事として行われるもので、本来のおわら風の盆の姿かもしれません。
 おわら風の盆のメインは何と言っても町流しにあるのですが、近年、観光客の増加に伴って、これを見ることが少なくなってきているそうです。「観光客が引き払った深夜に町流しが始まる」と、私たち団体客を乗せて八尾駅の町を出発する列車に乗り合わせた地元の方からお聞きしました。


臨時列車で富山から団体客が到着する。

駅前には臨時案内所

福島の
コミュニティーセンター

時間を決めて踊りが披露される。

常設の
コミュニティーセンター

門付け 天満町

門付け 天満町

門付け 天満町

八尾駅前
特設ステージ

屋台が沢山出ている(天満町辺りで)

帰りの列車待ちの列(22時ころ)

富山行き列車を待つ観光客
 
 
inserted by FC2 system