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鳥を探しに
バードウォッチング
 鳥をこよなく愛し、鳥を観るためには時間を惜しまず出かけて行き、場合によっては、じっくりとその場に留まって観察を続ける。そして、彼らは自然を愛し環境の悪化することを憂えたりする。自然観察については、一定の洞察力を持っていて、こと、鳥に関してはより深い知識を持っている。それが、一般的なバードウォッチャーの姿です。
 私が、バードウォッチングを始めたのは、自然を観察することに特に興味を持っていたからでもなく、鳥についての関心と知識欲を持っていたからでもない。ただ、なんとなく趣味の一つにでもなればと思ったに過ぎない。だから、今も特に鳥に関しての知識を他人に披瀝するほどに持ち合わせてもなく、鳥を見つけるのが上手くなったわけでもない。未だに駆け出しのバードウォチャーの域を出ません。
 そんな私が書くこの「鳥を探しに」のページは、観察した鳥についての内容と鳥の写真がふんだんにあるわけでなく、どちらかと言うと、鳥を探しに行くことと旅行することが、どっちつかずの中途半端な内容となっていることを最初に断っておくことにします。   

バードウォッチング入門
 何事も最初は誰かに教わればよいのです。バードウォッチングの場合これが簡単にできるのです。そう、探鳥会、鳥を見に行きませんかなど、地域の広報誌、最近はやりの大学の公開講座、各種の文化講座などで自然観察とともに探鳥を行うものが紹介されます。
 もっと、手っ取り早く参加できるものに、各都道府県の日本野鳥の会の支部で、定期的に行われる探鳥会に参加することです。会員にならなくても、当日の参加を事前に申し込まなくても、自由に参加ができて、その日の参加費用は傷害保険をかけるために必要な、100円とか200円だけです。あとは交通費の実費と弁当を持参するだけで、最初は自分で双眼鏡を持っていかなくても参加できて、鳥が視野に入っているフィールドスコープ(望遠鏡)を覗かせてもらえます。道具はそれから買っても間に合います。    

バードウォッチングの用語
 探鳥会に参加したときに耳にする言葉を少しだけ説明します。
 聴きなし
 鳥の鳴き声(囀り)を一つの言葉に置き換えて、その鳴き方で鳥を判別することです。例えば、コジュケイは「ちょっと来い」と 聴こえるように鳴きます。メジロは「長兵衛忠兵衛長忠兵衛(チョウベイチュウベイチョウチュウベイ)」と聴きなします。サンコウ チョウは「月日星(ツキヒホシ)ホイホイホイ」と聴こえるようです。他にも色々と聴きなしがあります。これは他のサイトを探して いただければよいと思います。ここでは、聴きなしという言葉の説明だけにしておきます。
 ものさし鳥
 鳥の大きさを云うとき、一般によく知られている鳥を例にして、スズメくらいの大きさ、スズメより少し小さめと云ったほうが、具体的に何cmくらいというより理解が得られます。このように、大きさの目安となる鳥をものさし鳥といいます。
 ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、カルガモなど、普段から見る機会の多い鳥がものさし鳥になります。
 鳥合わせ
 探鳥会に参加すると、その日の最後に全員が集まって、その日に観た鳥(または、声を聴いた鳥)を確認しあいます。リーダーが発表して、参加者がそれを補足するというやり方で行われることが多いようです。
 入っています
 望遠鏡に鳥を捕らえたときに、「入っていますよ」と望遠鏡を覗かせてもらえます。鳥が望遠鏡の視野に入っている状態をこのように呼びます。
 籠抜け
 籠から抜け出した鳥、いわゆる飼い鳥が逃げ出したものをこういいます。

バードウォッチングの道具たち
双眼鏡 私が趣味(?)として始めたバードウォッチングが今も続いているのは、あまりお金がかからないで続けられるからです。基本的には双眼鏡一つあればすみます。写真趣味のように、高級機を何台も持ったり、交換レンズだのフィルターだのという付属品を買い揃えることがありません。双眼鏡は一度買ったものが、新しい機種に置き換わっていって、買い替えをしなければ恥ずかしくなるようなものではありません。
 双眼鏡には、ダハプリズム型ポロプリズム型があります。写真に写っているものはダハプリズム型です。こちらのほうが携帯にはむいています。倍率8倍から10倍位のものが、探鳥用として最適です。双眼鏡のほかに、フィールドスコープ(望遠鏡)とそれ用の三脚も用意できればよいと思います。こちらは海、干潟、湖沼など鳥に近づきがたい場合に、高倍率で威力を発揮します。三脚にセットして使用します。20倍から30倍のものでよく、いたずらに倍率の高いものは、視野が暗くなります。形式としては屈折式の地上望遠鏡(像が正立して結ぶ)のものが普通です。写真のものは、反射型望遠鏡で鏡筒が短いので携帯には軽便で助かります。
 道具の他は、鳥の識別のための適当な携帯用の図鑑があればよいと思います。探鳥地のガイドブックは購入しないでも、インターネット上で利用できるものがありますから、むしろ情報が更新されてゆく点では、ガイドブックを購入するよりはよいかもしれません。
 鳥は、結構街中にも棲息していますので、自分の住んでいる家の近くをフィールドにすれば、出かけてゆくための交通費などの出費もあまりかかりません。手近なところから始めてみる事をお勧めします。


探鳥ガイドブック

反射型望遠鏡(ZEISS社製)

双眼鏡(ダハプリズム型)

双眼鏡と三脚に取付けた望遠鏡
バードウォッチングで季節を感じる
 バードウォッチングをはじめると、今まで気がつかなかった自分の住んでいる家の近くにも、とり鳥がたくさんいることに気がつきます。そして、その鳥を見聞きしていると、もう秋になってきたんだ、そろそろ暑い夏がやってくると、鳥を通して季節を感じるようになります。モズの高鳴き、ウグイスの地鳴き、ツバメの低空飛行、椿の木にメジロが飛来するなど、すぐ家の近くでおこっていることに気がつきます。特に、葦の原でギョギョシ、ギョギョシとけたたましく鳴くオオヨシキリの声を聞くと、暑い夏の到来です。

私の鳥紀行(鳥を探しに)

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