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ファブリチョ橋 石造アーチ橋
紀元前62年完成、1890年に補修工事 
所在地 イタリア国ラツィオ州ローマ県ローマ市                    10/09/12訪問            地図 
ローマの中央駅であるテルミニ駅から地下鉄のB線に乗って3駅目、チルコ・マッシモ駅から北西に約20分。 
 JTBのパック旅行で、イタリヤの旅に出かけました。コロッセオから次の観光ポイントに移動するとき、「あの橋が、ローマで最も古い橋です」と、ごく簡単な説明だけで通り過ぎた橋があった。
 フリータイムに時間をとって行ってきました。宿泊ホテルの最寄り駅の地下鉄のテルミニ駅から、B線で3つ目チルコマッシモ駅まで乗車して、北西に約1km足らずのところ、テヴェレ川の中の島ティベリーナ島に左岸側から渡るように架けられている。

上流左岸側の河岸から見た 事前に情報を持って訪問した橋でなかったので、どのくらい前の時代に建造されて、どのような形式の橋なのかも知らないままに、写真を撮って帰ってきました。街中は、どちらを向いても歴史的な景観に満ち溢れているので、この橋が古い橋といっても、特に古い建造物に見えない。
橋銘板 PONTE FABRICIO 帰国後に調べてみてびっくりです。紀元前62年、今から、2000年も前の橋。古い橋の古いの意味がこれほどのものだったことに改めてびっくりしました。

 ティベリーナ島から右岸に渡るチェスティオ橋というのがあって、この橋も紀元前43年の建造というから驚きです。残念ながら見てこなかった。
 ティベリーナ島は、所在地を示す地図(右上)のストリートビューでヴァーチャルの渡橋が出来ます。こちらの橋は車も通行します。

 ファブリチョ橋は、2連の石造アーチ橋で、中央部に窓様の空間が設けられています。橋板は石畳、欄干部分は煉瓦を積み上げた上に、花崗岩が載せてあります。欄干の上に大理石の石像が建っていますが、長い年月の間に、彫刻の元の様子が良く分からないくらいに擦り減っていました。

 橋の入り口には鉄棒と鎖で仕切りがしてあって、歩行者と自転車しか渡れないように制限されていました。左岸側の橋の袂から上流側に階段を下りて見ました。アーチの組石に何やら文字が彫り込んであります。 

壊れた橋の橋杭 下流左岸側から見た 橋入口の鉄棒と鎖のガード
     
アーチ部分の文字の表示 欄干の上の大理石像 橋床は石畳み、欄干は煉瓦積み
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