HOME - ちょっと変わった橋 - ヴェッキオ橋
ヴェッキオ橋 橋上に商店(宝石店)を持つ橋
アルノ川 1345年再建 
所在地 イタリア国トスカーナ州フィレンツェ県フィレンツェ市               10/09/09訪問         地図 
フィレンツェの中心部のドゥオモから南に約8分。鉄道駅はフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅が最寄の駅。
 橋の上に商店のある橋。日本にもかって存在したことがある。岩手県釜石市鈴子町に橋上市場として、2003年まで存在した。市内を流れる甲子川に架かる市道の大渡橋の橋の上に、商店主たちが独自に建物を建て、自然発生的に市場を形成していた。その当時においては、日本以外ではイタリアにしかその存在がないという珍しいものであった。

ウフィツィ美術館からみた橋と廻廊 今回その珍しい存在の橋を、イタリア旅行で見ることが出来た。今でこそ、この手の橋が、ここヴェッキオ橋だけになってしまったが、アルノ川には多くの橋上に商店を持つ橋があったということです。相次ぐ洪水の被害で橋が流されたり、戦災にあったりしてその姿を変えて、普通の橋になってしまったが、ヴェッキオ橋は、難を逃れてその姿を今に残している。
 旅行で用意されたホテルは、アルノ川沿いの街の中心部から徒歩圏内のところにあった。ヴェッキオ橋の近くまで立ち寄る行程にはなっているが、橋の写真を撮って来るには十分な時間がなさそうであったから、朝の、ホテル出発までの時間に、写真を撮りに行ってきた。

早朝のベッキオ橋とヴァザーリの廻廊 ヴェッキオ橋は、ポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)と呼ばれていて、Ponteは英語でBridge、Vecchioは英語でOldであるから、正しく「古い橋」という名前になっている。フィレンツェでは最古の橋です。
 橋には、ホテルからおよそ20分くらいで辿り着けた。朝7時を過ぎたばかりのアルノ川のそばは、人通りがほとんどなく、時おりジョギングする姿を見受けた。早朝の橋の上もまた人影がなく、ヴェッキオ橋の商店街の喧騒がない。写真を撮るにはあまりにも頼りなく、商店もシャッターならぬ扉を閉め切って、橋上市場の雰囲気がない。

 この橋の上流側に並ぶ店舗の上は廻廊になっている。この回廊は、もともとはメディチ家のオフィスであったウフィツィ美術館を通ってベッキオ宮へ辿り着けるように設けられたものです。丁度訪問した時は、工事のために閉鎖中でした。
 橋の中央辺りには、店舗のない区画があって、ここから、アルノ川の風景を眺めることができる。

早朝の橋上、店舗が閉まっている。 橋の上からヴァザーリ廻廊をみた 橋の中央部の店舗のない部分
上に廻廊が通っている
橋の下流側の店舗 橋の左岸側の様子 橋の中央の下流側の部分
写真右側に工事中廻廊の覆いが
inserted by FC2 system