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日の岡第11号橋 本邦最初鐡筋混凝土橋
指定など:国の史跡(琵琶湖疎水に関連する12ヶ所の施設の内の一つ)
鉄筋コンクリート橋(琵琶湖疎水路) L=7.5/B=1.6 架橋:1903年(明治36年)7月
所在地 京都市山科区日の岡堤谷町地先                    10/05/01訪問             地図 
京都市営地下鉄東西線御陵駅下車、徒歩約10分 
琵琶湖疏水所施設の地図(写真拡大) この橋は琵琶湖疏水の第3トンネルの入り口のそばにある。琵琶湖疏水の諸施設の位置関係は、右の写真の通りです。
 今回の訪問では、南禅寺の水路閣を見てから、疏水の上流に向かってインクラインの出発点まで歩きました。第3トンネル出口手前の大神宮橋から先は、疏水に沿って歩く道がなく、いったん三条通りに出て歩きました。この間約25分の道のりですが、地下鉄蹴上駅から一駅の御陵駅から歩くと、10分くらいのところにあります。

 水路閣から第3トンネル出口までの様子は、水路閣の所であらためて説明しています。

左岸上流から、第2号トンネル入口が見える。 橋は住宅街の奥まったところ、山裾を這うように開削された疎水に架けられています。すぐそばにトンネル入り口がぽっかりと口をあけています。
 橋の向う側は山科浄水場の取水池になっている。ここは、もともとは疏水を行き交う船の日の岡船溜まりになっていたところです。
 橋は、明治36年7月に架けられたもので、幅1.6m、長さ7.5mという小さなものです。橋には後付けで補強桁とフェンスなどが取り付けられていて、本来の鉄筋コンクリート橋の部分がその陰に隠れています。緩くアーチ状に反った造りの橋です。説明がなければどこにでもあるコンクリートの橋にしか見えません。
 橋の右岸に顕彰碑が建っていて、それによって、この橋が歴史的意味合いを持った橋であることが判るくらいのものでしかありません。

 今日は、存在を知らなかったので行ってこなかったのですが、さらに上流500mくらいの所に、山の谷橋というのがある。この橋は我が国最初のコンクリートアーチ橋で、明治37年と、日の岡第11号橋の僅か後の架橋にもかかわらず、優美な躯体を持った橋です。またの機会に訪問することにします。  

左岸下流側(フェンスと補強桁は後付け) 左岸側渡り口 顕彰碑「本邦最初鐡筋混凝土橋」
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