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御坂サイフォン橋 日本で最初のサイフォン(噴水管)橋
指定など:土木遺産
2連石造アーチ水路橋(志染川) L=54/B=**/H=12 架橋:1891年(明治24年)
所在地 兵庫県三木市志染町御坂                           11/10/31(月)訪問        地図
神戸電鉄三木駅から神姫バスで淡河経由三田駅または岡場駅方面に乗車、御坂バス停下車徒歩約3分。
 サイフォンの仕組み(写真拡大)この橋は、神戸市北区木津川(旧淡河村木津)を基点として、加古郡稲美町を終点とする延長約26.3kmの淡河疎水の途中に設けられた橋です。図(右の写真参照)に示されているように、両側の山を繋ぐ経路を形成していて、サイフォンの底にあたるのがこの橋になっています。橋板の下に管が通っている水路橋です。

 この橋は、最初の工事では上流側の3分の1ほどの幅の橋として架設されたのですが、その後、国営東播用水事業で下流側の部分に併設して橋がかけられました。この様子は、橋を見上げるように撮った写真の橋脚によって確認出来ます。
 最初に架けられたのは石造橋で、後で架けられたコンクリート橋とが表裏一体となっているのがわかります。2連のアーチから成る優美な姿をしています。その形から、通称めがね橋の愛称で呼ばれています。

 サイフォンは連通管と呼ばれるもので、U字の管の両側では水位が同じに成ることの原理を応用したものが、この御坂サイフォン橋です。同じ原理のものとして、熊本県の通潤橋がよく知られています。 

下流側から見た御坂サイフォン橋 取水側の導水管 左岸側から見た橋(右側が初期の橋)
直ぐ下流側に架かる沈下橋 下流側の川原から見た橋
橋脚が新旧並立しているのが判る
左岸側(出口側)の導水管
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