木製補剛桁を持つ吊橋として日本有数の長大橋 指定など:国の重要文化財・近代化産業遺産 木製補剛桁4径間吊橋(木曽川) L=247.762/B=2.7 架橋:1922年(大正11年) |
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所在地 長野県木曽郡南木曽町読書 09/08/21訪問 地図 | ||
JR南木曽駅下車。駅前の道を南に約300m位歩く。徒歩約5分。 | ||
JR南木曽駅で下車する。駅前の道を右(木曽川の上流の方)に300mくらい歩きます、途中で家並みの切れた所からすでにこの橋が見えています。ガードレールの付いている小さな橋を2つ渡って左手に桃介橋の渡り口が見えます。徒歩で5分くらいです。 この橋は、発電所の資材を運搬するために作られたもので、木曽川の水力発電開発に力を注いだ大同電力鰍フ創始者福澤桃介の名にちなんでいます。建設後の昭和25年から村道として一般通行が始まり、両岸集落の交通に役立っていました。その後傷みが激しくなって昭和53年に通行禁止となっていたようです。 橋の特徴は、木製補剛桁(トラス)を持った吊橋(要するに木製の吊橋)として日本有数の長大橋であることと、主塔3基を要している4径間吊橋であること、3基の主塔のデザインが美しいことです。廃橋寸前にとなっていたものを平成5年に復元して、元の優美な姿になりました。もともとは、資材運搬のトロッコのレールが敷設されていましたが、その名残は、主塔のコンクリート部分に残されています。橋板には、違う種類の木材を埋めて、レールが敷かれていたことを再現しています。 中央の主塔からは河原へ下りることが出来るように階段がつくられています。河原に降りてみると、主塔から張られた斜吊索が張られている様子が良く分かります。これは、19世紀末のアメリカの吊橋によく見られるものという解説がありました。 この橋は近代化産業遺産の一部として、1994年に国の重要文化財に指定されている。 |
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左岸側渡り口(桃介橋の表示) | 中央主塔から河原に降りる階段 | トロッコレールの名残 |
中央主塔から対岸の径間を見ると太鼓橋のように円弧状になっているのが判る。 | 中央主塔頂部 | 近代化産業遺産の碑 |
木製補剛桁(トラス) | 左岸側のアンカレージ | 右岸側のアンカレージ |