橋の中央部に亭舎を持つ亭橋 指定など:日本百名橋・橋の架かる池も含めて名勝に指定 木造アーチ橋(亭舎は切妻造り桧皮葺) L=16.7/B=1.6 創建:1313年(正和2年) |
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所在地 岐阜県多治見市虎渓山町1−40(永保寺境内) 10/03/22(月)訪問 地図 | ||
JR中央本線多治見駅下車、東鉄バス久々利線虎渓山バス停下車徒歩約10分。 | ||
屋根付き橋が神社、お寺の境内にかけられている例は多い。この無際橋は橋全体に屋根がが架かっているわけでなく、橋中央部に亭舎が建てられている亭橋と呼ばれる種類のもの。この橋の実用性よりも、庭園の技法として取り入れたものと考えられます。 臥龍池と梵音巌と呼ばれる岩山、その頂上に建てられた六角堂、岩山から流れ落ちる滝、裳階付きの観音堂が無際橋の中軸線状になるように配した構成など、庭園の重要な位置付けになっている。事実、永保寺庭園は名勝に指定されている。 2009年に修復されたばかりで、橋は新しい感じにはなっていますが、亭舎は時代を経たものとなっています。いつのころからのものかの説明がありませんけれども、切妻桧皮葺屋根の佇まいに歴史を感じさせます。正和2年(1313)夢窓疎石がこの地に庵を設けたことに始まり作庭をしたということで、橋の形式は室町時代にまで遡ることができるものです。 永保寺には、観音堂のほかに開山堂があってこれらは国宝の指定されています。このほか、先にも述べたように庭園が名勝に指定されている事、重要文化財、県指定の文化財など多く残されている。訪問した時には、火災で焼失した本堂の建て替え中であり、開山堂が幌で覆われて拝観できる状況でなかったのは残念です。 |
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観音堂の側から撮る | 観音堂の側から撮る | 亭舎は切妻造り桧皮葺 |
亭舎には欄干が付いている | 橋の向こうに観音堂と六角堂が見える (写真拡大) |
橋は観音堂の正面に架かる |