HOME - ちょっと変わった橋 - 内免橋
内 免 橋 川の水位が上がるときジャッキアップさせる橋
昇開式可動橋(テーブル橋)(千保川) L=**/B=**  架橋:
所在地 富山県高岡市内免2丁目地先−大町地先               '12/09/06(木)訪問       地図 
JR高岡駅下車、北西に徒歩約17分。万葉線坂下駅下車約10分。 
 内免橋は、その形式と稼働させる目的において、他の可動橋とその様子が違っている。昇開橋に分類され可動橋であるが、通常の昇開橋に見られるような、橋桁を吊り上げるためのタワーを持たない。橋脚部に格納された柱によって橋桁が押し上げられるようになっている。このために一見して普通の橋と区別が付きにくい。橋脚部の柱を伸長して橋を持ち上げた状態がテーブル状に成るところから、この名前が理解できる
 橋桁の下に収納された柱と、道路部分と橋板の境目がラック上に噛み合わさっていること、橋を稼働させるためのコントロール装置が設置されていることを確認すれば、通常の橋との違いに気が付く。
 上昇した状態の写真は取ることが出来なかったから、その状況はここには載せることができません。年1回の定期点検の様子、過去に稼働した記録などを、ネットの中に見ることが出来る。

 この橋が可動橋の中にあって、可動させる目的が、他の可動橋と異なるところがある。普通は船舶の航行のための水路の確保のため、橋脚を稼働させるのが、本来の可動の目的であるが、この橋の場合は、河川の増水時に上昇させて、水勢を緩和し、下流域への水または流木などのスムーズな放流が目的になっている。この意味から考えると、沈下橋などの目的に似たものがある。内免橋の上流及び渦中のかかる橋に比べると、土地の関係で、水面までの高さが低くなっていることが、この橋を可動橋として設置したことがうかがえる。

inserted by FC2 system