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末広橋梁 唯一現役の跳開式鉄道可動橋
指定など:国の重要文化財・近代化遺産・近代化産業遺産群
跳開式可動橋(千歳運河) L=57.98/B=4.1 竣工:1931年(昭和6年)12月
所在地 三重県四日市市末広町7地先−千歳町10地先               08/07/20(日)訪問        地図
JR関西本線四日市駅下車、徒歩約20分。
橋を南側から遠望 昭和6年に竣工した。山本工務所が請け負った工事である銘が橋桁に表示されている。千歳運河を越えて、関西線四日市駅から、四日市港への引き込み線を通す橋です。現在も現役で可動しています。
 休日には可動しないで閉じたままの状況を保っているが、休日以外の船の航行のある日は、船の航行優先のため跳ね上げた状態になる。貨車が通るときに橋が降ろされるそうです。

 訪問した日が日曜日だったので、写真には跳ね上げた状態のものはありません。橋への接近は線路内を歩いて橋の殆んど手前まで行くことが出来る。ただし、列車運行の日には充分注意が必要です。
 操作のための機械室は小さな踏切警手小屋くらいで、レバーの操作でウインチを巻き上げるような極めて旧式な感じの装置がありました。 

 今までに、建築物など多くの重要文化財を見てきましたが、それらはことごとく木造の神社仏閣の類のものでした。それも何百年もの年ふりた古い歴史を感じるものを、いま目の前にある、このいかにも近代日本の工業の芽生えの時期に活躍したであろうと思われる鉄で出来たものは、重要文化財のイメージを覆すようなものです。そうなんです、末広橋梁は平成10年に国の重要文化財に指定されています。

南側から見た全景
主塔の右側が跳ね上がる桁
北側から見た全景
右側の小屋が機械操作室
南側から見た主塔
線路に近づいて橋の上を撮った。
西側から東側を
橋の可動部分
(橋の西側から2径間目)
線路中央から主塔の正面を撮る
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