暴風時の船舶の非難のために可動橋として架け替えられた橋 押上げ昇開式可動橋(住吉入江) L=10.5/B=10.3 竣工:1999年(平成11年) |
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所在地 三重県桑名市太一丸地先−桑名市船馬町地先 11/03/24(木)訪問 地図 | ||
JR関西本線桑名駅下車、東の方向へ徒歩約12分。 | ||
可動橋は、その下を航行する船舶があるときに跳ね上げ、または旋回などして船舶の航行を妨げないようにするのが目的とされる。この、玉重橋では船舶の航行ではなく通行、正確に言うと暴風時などで船舶を入江の奥に避難させるための通行時に稼動する。 稼動の目的が通常の可動橋の場合と異なっています。よって、定期的に稼動するわけではないから、稼動している状況を見る機会が少ない。逆に、稼働状況を点検するという日を事前に知れば確実に稼働状況を見ることが出来ることになる。その頻度がどのくらいのものかは、ここにその情報を調査して書きませんでした。 船の緊急避難時に稼動する橋が、実は大阪にもあってこちらのほうでは、年に1回程度の開閉訓練をする。その橋の名前は夢舞大橋と呼ばれている。橋巡りシリーズにはまだ探訪記事を書いていません。 玉重橋は昇開式可動橋に分類される。ハの字型に跳ね上げらる跳開式ではなく、橋を垂直に上方に持ち上げるもの。ワイヤーの巻上げでつるし上げるシステムが一般的な昇開式可動橋にあって、玉重橋は、両岸の端桁の下に設置したジャッキを使って押し上げる形をとっている。 平時は、一見して普通の橋と変わらない姿をしていて、この橋が可動橋と云うことを知らなければまったく気付くことはない。これがジャッキなのであろうかと思われるものが、橋げたの下に装備されていて、橋制御盤と思われるものが橋の袂に設置されている。 |
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橋げたの下のジャッキ | 橋制御盤 | 玉重橋一帯は親水公園になっている |