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玉手橋 全国でも珍しい5径間の吊橋
指定など:登録有形文化財(登録番号27-0143)
鉄筋コンクリート造主塔、鉄製トラス補剛桁5径間吊橋(石川) L=151.3/B=3.3/H=25 
所在地 大阪府藤井寺市道明寺3地先−柏原市玉手町地先         08/11/18(火)訪問          地図 
近鉄南大阪線道明寺駅南側の踏切を渡り堤防にあがる。徒歩2〜3分。

 久しぶりに訪れた。実は、この橋は小学校の遠足で玉手山遊園地に来た時に渡っている。もう60年近くも昔のこと。それでも、主塔の上部のアーチ型の造りと、メインのロープが緩やかにカーブを描いていたことを覚えています。玉手山遊園地は、平成10年に閉園されて、今は玉手山公園になっています。1928年(昭和3年)に架けられた橋は、歴史を重ねて国の登録有形文化財に指定された。

文化庁登録有形文化財の碑5径間吊橋
 玉手橋をこの橋巡りシリーズに加えたのは、この橋が5径間吊橋であるからで、一般のつり橋が大体が3径間であることからして、5径間吊橋としては少ない橋の一つだからです。径間というのはロープを渡す主塔と主塔のまたはアンカレージ間の事で、この玉手橋には主塔が4基立てられている。
 4つの主塔間の3径間と、橋の両岸のアンカレージと主塔間の2径間の合計5径間となっています。径間は18.1m−38.1m−37.9m−38.5m−18.9mあると説明があります。
 主塔と橋台はコンクリート製で橋板はアスファルトで舗装されています。橋の下から見上げると架橋構造から吊橋になっていることが分かります。

 玉手橋は歩行者と自転車専用の橋になっています。河原では遠足の小学生が楽しそうに遊んでいます。この風景はきっと何年も変わっていないのだと思います。橋はその様子をずっと見続けてきたに違いありません。遠い日の思い出が浮かんできます。懐かしい思いがこの橋には残っています。

左岸渡り口の橋名表示 柏原市側(右岸)上流部より 柏原市側(右岸)上流部より
右岸下流部より中央径間部 柏原市側より歩道部分 左岸第1径間下部を見上げる
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