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溜川の浮橋 ドラム缶を橋脚とした浮橋
浮橋(溜川) L=48 B=1.5
所在地 岡山県倉敷市玉島1丁目・2丁目                      10/12/10訪問           地図
JR山陽本線新倉敷駅より、井笠バスまたは両備バスで玉島中央町下車、徒歩約5分
 ドラム缶を浮体としてかけられた橋が倉敷市玉島にあります。溜川の遊水地にかけられています。隣接する通り町商店街に駐車場が確保できないために、溜川を挟んだ北岸の駐車スペースに渡るように架けられたものです。
 地元の議員の選挙公約が実現して架けられたと云う情報もあります。そのため橋の維持管理を地元住民が行なっている。

 ドラム缶を3列、対岸まで35本を連ねて橋脚としてあります。都合105本のドラム缶が使用されています。この川の水位は高くないようで、浮体としてのドラム缶は、低水位の時には川底に接地しているとのことです。
 但し、水位が変化するために、接岸部と橋の本体部分はヒンジで接続されていて、渡橋がスムースの行なえるような設計がなされています。これは、小型のフェリーなどが接岸するときのタラップのような物を想像すると分かりやすいと思います。橋の欄干(手摺り)もタラップそのものと云う造りになっています。

 この辺りは、江戸時代に新田として埋め立てられたところで、水路が入り組んでいます。ドラム缶橋のそばにある新橋には、古い時代の水門があって、治水管理が行なわれていたことがうかがえます。この辺りを溜川遊水地と呼んでいるようです。
 遊水地に背を向けて建つ家屋は、建物の一部を水の上に迫り出して建てられています。浮橋と遊水地の水面、水の上に迫り出す建物が織り成す景色は、玉島のビューポイントとなっています。

新橋と水門 川に迫り出して建てられた家屋 橋右岸側
船に乗り込むタラップの様 ドラム缶が対岸まで続いている 橋に近い通り町商店街
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