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大阪市下水道科学館 下水道の役割をできるだけ多くの人々に知らせることを目的に、大阪市の近代下水道事業着手100周年を記念して建設された。
所在地  大阪市此花区高見1丁目2−53             訪問日 平成21年3月22日(日)        地図
アクセス 阪神電車淀川駅下車徒歩7分
管理運営  (財)大阪市下水道技術協会
利用案内 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
       開館時間:午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで) 入場料:無料
 テレビの朝のワイドショーで、春休みに無料で楽しめるスポットとして紹介されたのを見て、箱物探訪の対象かなと思って訪問してみました。訪問した日が、春休みの3連休の最終日で日曜日という条件の日でした、朝からの曇り空のせいもあって、遠出を避けた子供連れが目立つ。普段からこれだけの入館者があるのならば、全くの無駄施設ではなさそうな気がするのだが。

下水道科学館全景 建物の前は、隣にある海老江下水処理場で処理された高度処理水を使って、親水空間を作ってあり、水を使った遊具などが来館者の関心をかっている。建物は地上6階地下1階で、エントランスを入ったところに、館の職員が2名来館者の対応をしている。この館の呼びものアトラクションの地底探検号の事前予約を取っています。この日はすでに1時間先の予約まで詰まっているという盛況ぶりを見せていました。

 見学は、エレベーターを使って6階に行き、順次階段を使って下の階へ移動するのが便利な造りになっている。6階には、隣接の下水処理場で高度処理された水を使って、植物の水耕栽培の様子を見せています。フロアの一部にはせせらぎもつくられていて、下水処理場の機能を有効利用しています、というアピールのようです。
 このことは、5階の水の科学について展示したコーナーの地下水を利用したヒートポンプで、この館のエネルギーの一部を賄っているという説明にも表れています。
 5階には、この館の呼び物の一つに水のシアターもあります。地球環境をつくり維持するために水がはたしている役割を3Dの映像で見せます。約12分の上映時間です。飛び出してくる映像に子供たちは大はしゃぎです。

玄関前の親水空間 このあと、大阪市の下水道の維持管理、浸水防止の対策、下水処理施設の説明などを機械装置、模型、映像、ジオラマ、パネルなどを使って説明している。最後に地下に降りると、この館の目玉となっている、地下探検号アトラクション装置がある。
 各開催の時間ごとに1回に12名くらいが装置に乗り込んで体験できる。この装置が館内を移動するのではなく、乗り込んだ装置が前後左右に複雑に揺動して、スクリーンに映し出される地下道の映像と音声で、地下探検を体感できるようになっている。
 私は実際に乗っていないので、正確なことはわからないけれども、きっとそうなっているのだと思う。地下の一階には下水道を模した迷宮のような複雑な形のジャングルジムとスライダーの遊具があって、小学校の低学年以下の子供を遊ばせる設備もあります。

 全体を見学してみて感じることは、子供を連れてきて学ばせる、遊ばせるには良いところかもしれないが、繰り返し来て楽しめるようなものではないこと、入館無料であっても交通費などを掛けて遠くからやってくるようなものでもないから、限られた地域の人の利用にとどまるのではないかと思う。
 下水道という極めて限定的な事に、ここまでお金をかけて見せる必要がるのかという感想と、かいがいしく働いていた比較的若い職員(契約社員かもしれないが)の方たちの後ろで、この施設の維持をする目的を掲げて職場を確保しているであろう人々のことに思いをはせてしまいます。

エントランス 地下探検号 地下探検号の扉が閉められた
展示品の一例 展示品の一例 隣接する下水処理場
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