行政が設置する公共施設で中身(施設の存在意義、利用価値など)の伴わないものを、比喩的に箱物ということがある。小さな政府、行財政改革など、いつも取り上げられる当初においては威勢がよく、正論が述べられるけれども、その内に、どなたかの既得権益の確保だの、天下り先の確保だの、もっとすごいのは渡りのための島嶼のように利用するために、廃止の方向が存続に代わって、いつまでも存在し続ける。 あまつさえ、税金の無駄遣いであるのに、箱物が新たに造られることさえある。視聴者に訴えるために、テレビのワイドショーが取り上げることが多いが、だからと言ってこの無駄が減ってゆく様子もない。テレビ制作の目的は、視聴率が上がるから取り上げているだけなのであろうか、結果こういう風に解決したという朗報をあまり報道しない。 街中にある箱物を訪ねて、実態がどんなものなのかを調べてみようと思い、ここに、「箱物見学記」を立ち上げてみました。個人の立場では取材などできるわけもないので、写真と見学して知りうるところを書くだけのものになる。それでも、どういう所にどういう物があるという事が分かっていただけると思っています。 |
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