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大阪市ゆとり健康創造館    ラパスOSAKA ファミリーで楽しめる良質の天然温泉と充実のフィットネス施設。福利厚生施設を持てない中小企業勤労者などの人たちが、日常的に手軽に利用できる総合的な福利厚生施設という表向きな理由で建てられた。
開館 1999/03/27 閉館 2010/03/31 延床面積 13,800u
所在地  大阪市東住吉区矢田5−4−1            訪問日 平成22年4月23日(金)        地図
アクセス 地下鉄御堂筋線「あびこ」駅より市バス6分「矢田行基大橋」下車すぐ。近鉄南大阪線矢田駅より徒歩12分。
運営管理  平成18年度から指定管理者制度になりニュージャパン観光が指定管理者となっていた。
利用案内 10:00〜22:00(最終チェックイン21:30)【休館日】毎月3日間 ※不定期 温泉浴料金 1600円
       詳細については省略しました。
 機会ができたのでやってきましたが、閉館になるまでの訪問は叶いませんでした。新聞、テレビの報道で閉館のことは、あらかじめ知っていましたので、外観だけでも写真に撮って見るために来たわけです。それだけでも十分に、箱モノ見学の記事にはなります。
 以下に、報道された記事を載せておきます。

 大阪市、「ラスパ」廃止へ 建設126億円、赤字10年(2009.12.19 朝日新聞記事)

 大阪市が126億円かけて10年前に建設した温泉・フィットネス施設「市立ゆとり健康創造館」(ラスパOSAKA、東住吉区)について、市は来年3月で廃止する方針を決めた。開業以来、赤字が続き、指定管理者を務める民間会社が撤退を表明したため。土地と建物の今後の利用法は未定だ。
 ラスパは、保養施設を持たない中小企業向けの福利厚生施設として1999年に開業。土地は約8300平方メートルで建物は地上5階、地下1階。建設費92億円、用地代29億円、設計費などに5億円が投じられ、当時から市議会で「コストが高い」と批判されていた。
 利用料金は、温泉が大人1600円、フィットネスは月7500円(個人会員)。市の外郭団体が運営していたが、複数の温泉施設が周辺にできたこともあり、最大で年1億円の赤字を計上。公募で06年度から指定管理者となった市内のフィットネス施設運営会社も黒字転換できず、指定期間を4年残して撤退する意向を今年初め、市に打診していた。8月の市の事業仕分けでは「廃止」と判定された。配管交換などの改修費は今後10年間で20億円との試算もあり、市が廃止を決めた。
 市は今後施設の引受先か売却先を探すが、場合によっては建物の解体費も必要になる。小嶋裕・経済局産業振興部長は「当時は先進的だったが、市は施設経営の素人で見通しも甘かった。市民に申し訳ない」としている。

 立派すぎるほどの建物が、このまま引き取り手もなく放置され廃墟になってしまうことを考えると恐ろしくなってしまう。利用するには不便なところではあっても、ここは大阪市内であって、人里離れた山の中ではないから、そばには人も住んでもいるし、車もひっきりなしに走っている。
 新聞報道のように、建物の解体となるとこれはこれで無駄な経費の持ち出しになる。残された建物を引き取って他に転用できるようなものでもないから、引き取って利用されることは考えられない。解体に費用をねん出しなければ、廃墟になる運命にある。

 集客施設なのに、地下鉄の「あびこ」駅からバスに乗り換えなければならない不便なところにある。私は、バスを使わない、近鉄南大阪線の矢田駅から徒歩12分のアクセスを利用した。ここが選ばれたの立地的条件が、  

     
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