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 津波・高波ステーション 津波・高潮が発生したときの西大阪地域の防災拠点および津波・高潮災害に関する普及啓発拠点となる施設です。
開館 2009/09/07
所在地  大阪市西区江之子島2−1−64          訪問日 平成22年5月8日(土)           地図 
アクセス 大阪市営地下鉄千日前線阿波座駅下車、徒歩1分 
運営管理 大阪府都市整備部(津波・高波ステーションHP
利用案内 休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日)、年末年始  入場料:無料
       開館時間:午前10時から午後4時まで  大雨や高潮に対する防災活動のため、臨時休館日がある。
 これを箱物として紹介してもいいものかどうか、確固とした自信は無いが、どうしても必要な都市施設ではないので紹介した。大阪府都市整備部西大阪治水事務所に属する。
 都市整備部西大阪治水事務所は、「大型台風による高潮に備え、防潮施設の整備、地震による浸水に備え、護岸の補強を行っています。河川巡視に加え、夜間パトロールや、船舶パトロールにより不法投棄や不法行為等の取り締まりを実施、また府民の皆様と共同で河川の美化活動、水の都である大阪再生にも取り組んでいます。」とHPに説明があります。いわゆる、河川施設の維持管理をを担っているところです。
西大阪治水事業所に併設の津波・高波ステーション 建物の右側の部分 この業務の一環として、津波・高潮災害に関する普及啓発を行うために、西大阪治水事務所に併設して津波・高波ステーションを開設している。建物が、一棟別に建てられているわけでなく、関連するスペースがそれほど大きな部分を占めているわけでもないから、箱モノの躯体が無駄というほどの施設ではありません。

防潮鉄扉の実物展示 展示は大きく4つの場面に分けた内容になっている。最初に、大阪の町が海面より低い所があることを、実感させるような実物大の家とその生活空間を造って見せている。次の場面で、その大阪が、室戸・ジェーン・第2室戸颱風の被害が甚大であったことを、写真と資料で見せる。その備えとしての防潮鉄扉(左の写真)の実物が据え付けられています。町の水防団の活動なども紹介しています。
 第3の場面では、台風による高潮対策とは別の、津波の恐ろしさを紹介している。ダイナキューブという、前面、左右側面、床面の4面に津波の映像を映し出して、津波の疑似体験ができる津波災害体感シアターがある。約7分くらいの津波体験と津波の恐怖を教えてくれる。津波による高波の対策を、防潮水門の模型や映像によっても展示しています。
 最後の場面で、津波災害から生命を守る知恵を学ぶための、パネル展示、閲覧図書、学習スペースなどが用意されている。このあたりの展示は、他の多くの箱モノと呼ばれる施設にありがちなもので、この施設でも、例に漏れずに設けられていました。

 今日は、受付を入ったところから、担当の方が付きっきりで説明をして下さいました。いろいろ質問もしながらの見学ができて、館の大きさからすると、十分すぎるくらいの1時間ほどの滞在でした。
 この間に、小学生とお父さんという一組の見学者がいただけでした。係の方の説明では、子供会、学校などからの見学が多いとのことでしたけれども。

海面下の町を見せている 台風被害を写真と資料で 防潮水門の可動式展示
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