近畿三十六不動尊霊場第三十二番 瀧谷不動明王寺 平成19年6月2日(土)訪問

住所/大阪府富田林市大字彼方1762 地図

近鉄電車長野線滝谷不動駅下車、東に方向へ約20分

瀧谷不動明王寺への道
 滝谷不動駅を降りて踏切を渡って東の方に歩く。石川に架かる高橋を渡り、ゆっくしとした登りになっている府道202号線約20分歩くと「日本三不動の一つ瀧谷不動明王寺」の石柱が立っています。車はここから境内に乗りつけることが出来る。更に50mくらい進むと総門がある。総門の先にも車の為の出入り口があります。

境内図と伽藍配置
 境内はそれほど大きなものではなく、見渡せる範囲に諸堂が建っていたので、その配置をノートに描いていましたが、寺務所にお寺を案内するパンフレットが置いてあり、寺全体の俯瞰図が載っていました。ここにはそれを載せておきます。
 本堂を中心に左側に法楽殿、観音堂(今の本堂ができるまではこの堂が本堂でした)、子安地蔵堂、弁財天社、お手洗い水があります。右側には寺務所、庫裏、客殿、講堂が立っています。子安地蔵の傍を通ってすぐのところに納骨堂、右にとって階段の道を120段ほど上ってゆくと2層の多宝塔があります。途中には鎮守社が祀られています。
 

境内の賑わい
 毎月28日の縁日には、参拝者のため、高橋からお寺までの600mくらいの道に露店が出て、車両通行禁止となると言うことで多くの参拝者で境内が一杯になるそうです。
 私が訪問した日は縁日でもなんでもない土曜日でしたが、それでも結構な数の参拝者がいました。勤行の太鼓の音、読経が境内に流れていて、本堂の前のお百度石には何人かの人がお百度を踏んでいる姿もありました。お寺におまいりしたという気持ちになるお寺です。

本堂本堂とお不動様
 本堂にお祀りされている不動明王並びに矜羯羅(こんがら)童子、制多迦(せいたか)童子は平安時代の作で、重要文化財に指定されています。普段はお厨子の中にいらっしゃって直接拝観出来ません。8の付く日に御開帳されるとのことですが、拝観の受付があるわけでなく、本堂の前に立ってお参りするだけだそうです。
 この寺のお不動様は「目のお不動様」「芽の出る不動尊」などと呼ばれていて、眼病平癒、商売繁盛、開運厄除、交通安全に信仰を集めています。眼病平癒にまつわる絵馬が本堂の左のほうの軒下に上っています。弁財天社のそばの手洗い場の脇には、月詣壱千回達成之碑などがあります。ここの、お不動様の霊験の有難さが知れます。

一願不動瀧行場と瀧不動堂
 境内を出て駐車場の横の行者道を下って行くと、一願不動堂があり、更に先に瀧行場と瀧不動堂があります。ここの建物の前に缶にどじょうが入れておいてあります。このどじょうを下に流れる川に放してやると、どじょうが身代わりとなって、放した人の目がよくなるのだといいます。
 瀧行場には瀧が一条流れ落ちています。瀧不動堂の中には石造のお不動様が祀られていました。

三宝荒神堂など
 駐車場脇の道を右にとらずに真っ直ぐ行くと正面に惣拝所という堂があります、この堂の後ろに観音様の像が立っています。惣拝所の後ろを取り囲むように弓なりにカーブした回廊型の建物には西国33ヶ所の砂ふみ道場があり、更に山側に建てられてそれ程年数の経っていない三宝荒神堂があります。ここから、本堂のほうを眺めると、木の間隠れに本堂他の諸堂が望めます。一際高いところに建っている多宝塔は全景を見ることが出きます。


法楽殿

瀧谷不動明王寺
総門

多宝塔

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