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本陣が残る東海道の宿場 二川

愛知県豊橋市二川町 JR東海道本線二川駅徒歩約10分  2009年3月4日(水)訪問 地図

 二川は、東海道33番目の宿場町である。東海道の宿場のうちで、本陣が復元保存されているのは、ここ二川宿ともう一個所草津宿だけです。

二川宿本陣資料館復元された本陣
 二川駅を降りて駅前の東西に延びる道を東に進む。しばらく行くと道幅がすっとせまくなってくる。ここがこの宿場の西の枡形で、さらに進むともう一個所の枡形があります。本陣はこの中間あたりの中町に北に面して建っています。本陣の東隣に旅籠清明屋も併せて復元されていて、有料の拝観施設(本陣資料館)になっています。二川には本陣が1軒、脇本陣が1軒、旅籠が約40軒ほどあったようです。
 訪れた日は丁度、ひな祭りの特別展示の真っ最中であり、沢山の組のひな壇が本陣の座敷に、きれいに展示されていました。間近に観ることができます。展示品には手を触れることはしませんが、何の囲いをするでもなく展示されています。明治大正期の雛などの年代物もあります。御殿飾りになった立派なもの、大きなセットのもの、貴重な品であると思われるものが展示されていました。

 本陣の建物は忠実に復元されているのでしょう、往時の諸大名が宿泊した時の様子がしのばれるようです。別棟の建物(木造ではない近代建築)が本陣建物の奥に作られていて、ここには二川宿に関する資料が展示されています。併設された旅籠清明屋は、街道を旅するものが暫しの疲れをとったであろう風呂桶を備えた湯屋、食事の配膳の様子などの実物展示があります。

商家 駒屋駒屋・東駒屋・西駒屋
 東の桝形のそば新橋町に、この宿で最も古い商家の駒屋があります、その東隣に東駒屋が棟を接して建っています。少し西に戻ったところに本陣があって、その向かい側に西駒屋が建っています。東駒屋・西駒屋はともに味噌醤油などの製造販売をしています。駒屋の横の道は二川宿を南北に結ぶ重要な脇道で、板囲いの蔵の壁が続いています。駒屋の右端に門と思しき入口がつけてあります。賓客を招き入れるための玄関だったものでしょうか。

その他の遺構建物
 脇本陣をはじめとして、問屋場址、高札場址などの建物跡は石柱がその場所を示すように建てられている。先に訪れた、赤坂宿・御油宿に比べると町並の形成が良く残されているけれども、家並みが連続しているというほどのものではない。本陣があまりにもきれいに復元保存されているので、むしろ廻りの建物から浮き上がって見えるほどである。


駒屋・東駒屋

駒屋の脇道

町家

町家

町家

東駒屋
1番向こう側

表示石柱
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