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白川郷 世界遺産 合掌造り集落   重伝建選定(976.4.30)
町並み分類:山村集落
文化財:和田家住宅(国の重要文化財)・明善寺庫裏と鐘楼門(県重要文化財)
公開施設:和田家住宅・神田家・明善寺(全て有料) 
大野郡白川村萩町                               2008年9月3日(水)訪問         地図
JR高山駅から飛騨乗合バスで約1時間。他にもルート多数あり。 
 今回の白川郷訪問は、おわら風の盆の1泊のバスツアーのコースに組み込まれていたものを利用した。自由行動時間が約2時間あったから、写真を撮って、入館施設にも立ち寄って、ほぼ集落内を見て廻るだけの時間があった。
 集落の北にある荻町城跡に昇れば、集落を俯瞰できる絶景のポイントとなっていたけれども、ここに足を伸ばすだけの時間が取れなかったのは残念。

白川郷の集落 白川郷荻町地区は、富山県五箇山の相倉地区、菅沼地区と共に世界遺産に登録されている。 中でも荻町地区には一番多くの合掌造り民家が保存されている。かって庄川流域にはもっと多くの合掌造り集落があったが、過疎化と流域のダム建設などによって失われた民家が多くあります。 世界遺産としてこれから末永く保存を望まれるところです。

 合掌造りは、江戸時代から始められた養蚕のため、屋根裏に棚を設置したのが始まりと言われている。特に雪深い地方では雪下ろし作業の軽減のためにも、急勾配の屋根の必然性があったのでしょう。また、養蚕のための空間を広くとるためにも、この形が必要になったものと考えられます。
 養蚕のほか、蚕の糞を利用しての硝煙作りも行なわれていた。合掌造りは概ね妻側を南北に向けて建てられています。これは建物内の風通しを良くするためにとられたものです。また、屋根に満遍なく当たるようにとの配慮でもあります。

 集落内に明善寺という真宗のお寺があります、本堂、庫裏、鐘楼と合掌造りのままなのは他に類を見ないもので、茅葺屋根と云うのも珍しいものです。本堂は村指定重要文化財に、庫裏と鐘楼門は県指定重要文化財に指定されています。寛延元年(1784年)に建てられたお寺です。
 鐘楼は山門も兼ねたユニークな姿をしていて心癒されるものがあります。

和田家住宅の合掌屋根 合掌造り家屋 公開家屋神田家(左)
合掌造り家屋 明善寺鐘楼門(写真拡大) 明善寺本堂
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