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下津井 内海航路の要衝として栄えた   岡山県町並み保存地区
町並み分類:港町
公開施設:むかし下津井回船問屋
倉敷市下津井1・2丁目、下津井吹上1・2丁目              2009年3月31日(火)訪問       地図
JR瀬戸大橋線児島駅下車。駅前から下津井循環バスに乗車、下津井港前までは約15分
 バスを下津井港前バス停で降りる。バスは海沿いの道を走ってゆくが、町並みは一つ山側の道に展開しています。約2.5kmの道のりです。帰りは田乃浦港前バス停から乗車できる。この辺りまで来ると、目の前には瀬戸大橋が迫っ来る。古い町並みとのコントラストで優美な姿をみせている。

下津井の1丁目あたりの町並み 下津井は瀬戸内海に面した歴史の古い港町である。この港が本格的な繁栄を迎えるのは、江戸時代の中期以降からで、内海航路の船や北前船の寄港地として賑わった。
 江戸時代から備中、備前の海岸部は干拓が進められ、農地が拡大していった。綿や菜種、い草に栽培が行なわれて、大量の肥料を必要とした。その肥料を供給したのがニシン粕やニシンを運んだ北前船であった。下津井には船問屋の「ニシン倉」が多く建ち、商家も軒を連ねるようになる。
 建物の多くは、切り妻平入りで本瓦葺きの屋根が結構多く残っています。漆喰塗り込に虫籠窓を残す家屋も多く、袖卯建、海鼠壁などもあって、見ごたえのある町並みが展開しています。

 下津井港は潮待ち風待ちの船が立ち寄り、港付近には遊郭もあった。海岸に突き出した浄山に祇園神社が建っている。遊女が寄進した玉垣がありました。この神社は、舟の安全を願うために建てられたもの。
 町中で何ヶ所かの井戸も見かけます。井戸の近くには石の祠が設けられて、水神を祀ってありました。

下津井2丁目 本瓦葺き屋根と袖卯建 本瓦葺きに海鼠壁・虫籠窓
むかし下津井回船問屋 下津井吹上1丁目 荻野美術館
下津井の井戸(下津井1丁目) ニシン粕の倉庫(下津井1丁目) 鷲羽山から見た瀬戸大橋
この写真は10/10/1撮影
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