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矢 掛 町 本陣、脇本陣に往時の姿を思わせる町並み  岡山県町並み保存地区
町並み分類:宿場町
文化財:旧矢掛本陣石井家・旧矢掛脇本陣高草家(共に重要文化財)
公開施設:旧矢掛本陣石井家・旧矢掛脇本陣高草家(共に有料) 
岡山県小田郡矢掛町矢掛                        2010年8月28日(土)訪問          地図 
JR伯備線清音駅より、井原鉄道に乗り換えて矢掛駅下車、駅にレンタサイクルがある。 
 町並は駅前の道を600m位南に下がったところ、旧山陽道に展開しています。専教寺というお寺のそばから細くなった専教寺小路を抜けると町並に出ます。矢掛の町並み

 矢掛は江戸時代の参勤交代の宿場町として栄えたところで、東西に約800mの町並を形成していました。その姿は、街道の東側に残る旧脇本陣の高草家と西側に残っている、旧本陣の石井家住宅にみることができます。
 本陣と脇本陣が昔のままの姿をとどめている町というのは極めて貴重な存在で、この他にも古い建物が軒を接している様子は、時代を江戸にタイムスリップさせたようです。

 建物の多くは妻入りになっていて、奥行きの長い「うなぎの寝床」という切妻造りになっています。本陣、脇本陣はそれぞれが、20間、17間という間口を持つ平入りの構えを持っています。共に、国の重要文化財に指定されています。この他にも平入り家屋があり、町並みに変化があります。

旧矢掛脇本陣・高草家
 高草家は間口が17間あります。建物の西側から表屋造りの主屋、陣屋門形式の表門、松陰楼と呼ぶ屋敷蔵が街道に面して立っています。松陰楼の他に5つの蔵を持ち、茶室も4カ所に配されている。主屋、長屋塀等もあり、重要文化財としては、全国でも一番多くの棟数を持っている建物です。
 天保4年(1833年)の主屋を初め、順次建て増した建物が、敷地約600坪の中に建てられています。建物の上に上がることが出来ないけれども、屋敷内を30分では済まないくらいのガイドをして頂きました。ここの説明が少し長くなりましたので、旧本陣の石井家には入館する時間がなくなってしまいました。

 町並を裏側に入ると、やかげ郷土美術館があります。この建物に併設されている櫓は、小田川の水害に悩まされた矢掛宿の象徴を再現したものです。

専教寺小路 旧脇本陣高草家 高草家の蔵屋敷と横道
脇本陣の東の町 旧本陣石井家住宅 旧本陣玄関
石井醤油店(旧本陣の向かい) 旧本陣より西側の町並 水見櫓
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