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重伝建指定 白漆喰土蔵造りの町並み 柳井市

山口県柳井市  山陽本線柳井駅  地図 2008年3月30日(日)訪問

白壁造りの土蔵の町並み 駅前の麗都路通りを真っすぐに進み、柳井川に架かる本橋を渡ったところに、商家博物館むろやの園(県指定有形民俗文化財)、その先の信号を渡った所に町並み資料館(観光案内所)があります。ここまでは駅から5分ほどの距離になる。街歩きの地図とパンフレットなどの資料を手に入れる。白壁の町並み重伝建地区は資料館の前の信号を渡って西の方向に約200mくらい続いている。石畳風にきれいに舗装されていて、時折の小雨の中を歩くのにはしっとりした雰囲気を醸し出している。

白壁の町並み
 妻入り白漆喰塗込めの大壁造り、本瓦葺のきれいな家並が続く。建物多くは2階建て入母屋造が殆んどで、2階の壁には2つの窓が開いている。あまり目立たない程度の袖壁卯建を備えた家屋も多い。他ではあまり見かけない白壁の商家の家並は、往時の面影をしのばせる町並みといえる。

重文国森家国森家住宅
 江戸時代中期の豪商の家造の典型として、国の重要文化財に指定されている。当時油の卸商を営んでいた国森家内部の見学が許されている。店の間、土間をはじめ一部だけの公開であるが、当時の様子がうかがえる。2回にもあがることが出来、小屋具もそのままの屋根裏の太い梁の様子がわかる。店の間の通りに面した側を、1枚の蔀戸を上に跳ね上げ、縦に嵌まっている2枚の戸を取り外せば全開出来る様にしてある。ここに、家紋入りの幕を張って店として使用するようにしてある。これを「ぶちょう」と呼んでいる。

むろやの園(商家博物館)
 商家博物館(むろやの園)屋敷面積は約800坪で国内に現存する町屋の中でも最大級のものといわれている。間口は4間ばかりであるが、奥行きが119mもある建物群です。この建物は元小田家が油の製造販売を商っていた建物で、今は、商家博物館として内部が公開されている。表の店の様子から奥に建てられている各種の蔵、油の製造所に至るまでの所蔵展示物を見る事が出来る。

その他の見どころなど
 独特の製法による柳井の特産品「甘露醤油」の醤油蔵の1部を公開する資料館、柳井の伝統民芸品「金魚ちょうちん」の製作体験が出来る「やない西蔵」、昔の懐かしい民具などを展示している「しらかべ学遊館」などを見学することができます。白壁の町並みから少し歩くと、柳井の地名発祥の地と言われている湘江庵、国木田独歩が青年時代に一時期を過ごした旧宅などもある。


国森家の二階から

褄入白壁土蔵造りが並ぶ

小路(立札に注目)

手前は重文国森家
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