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重伝建指定 1976/09/04

黒板塀が続く武家屋敷 角館

秋田県仙北市角館町東勝楽丁 秋田新幹線角館駅下車 00年8月5日(土)訪問 09年6月23日(火)再訪 地図武家屋敷町並み

 角館には青森のねぶた祭りを見に行ったときに、東北新幹線と秋田新幹線を利用して訪れた。この町が重要伝統的建造物群保存地区に指定されていることも知らずに訪れたから、撮影してきた写真は中途半端なものしかないけれども、雰囲気だけは伝わると思います。
 駅前でレンタサイクルの貸し出しがあるのでこれを利用する。駅前から延びる道をまっすぐ700mくらい進むと角館の郵便局がある。ココを右に折れて北に延びる約1kmが武家屋敷のある通りになっている。黒板塀に囲まれた武家屋敷の町並みは東勝楽丁に小田野家・河原田家・武家町資料館が、表町下丁に青柳家・石黒家などがあります。青柳家・石黒家は有料入館施設です。


河原田家屋敷塀

河原田家入口

小田野家

再訪問の記

武家屋敷の通り、黒塀越しに気が生茂る 09年6月23日に東北旅行の2日目のコースに角館を組み込んで再び訪問してきました。武家屋敷町のある通りまでは徒歩でも15分くらいで行ける。ほぼ南北に500mくらい表町下丁と東勝楽丁にわたって黒塀造りの武家屋敷が続く。左の写真はその様子を撮ったもので、重厚な屋敷構えと深い木立がとても印象的な街並みを形成しています。武家屋敷の南側には商人町があります。その境になるところ、角館庁舎が建っている辺りを火除けと呼ばれる場所になっています。

石黒家
 武家屋敷群のほぼ北詰の辺りにあります。建物の内部(玄関を入った表の間を4室)を一部公開しています。玄関は2つあって破風に懸魚の付いた正玄関と脇玄関があります。角館にある武家屋敷では主屋・門などは最古の建物で、江戸末期の建造です。縁側は雪国のこの地方に多い
土縁造りになっている。縁側の外にも柱を立てて屋根を架けて屋敷の内に土の縁を取り込んだ作りになっています。
 邸内の樹木は樹齢が250年を超える古木もあって、深い木立の中に落ち着いた佇まいです。現在も末裔方がお住まいになっていて、公開が一部の部屋に限られているのはそのためです。


石黒家玄関(左)と脇玄関(右)

公開されている部屋

石黒家薬医門と黒塀

青柳家
 石黒家のすぐ南側にあります。角館の歴史資料を公開するために「角館歴史村・青柳家」として一般に公開している。邸内3000坪の敷地内に、母屋をはじめとして、何棟かの蔵、移築して建てた農家などを利用して、武器、武家道具、農村の様子を示す道具、その他のいろいろなものが展示されている。
 石黒家と同じように、青柳家にも薬医門があって、これはその家の格式を表している。


青柳家蔵

青柳家母屋玄関

黒板塀の通りの枡型その他の武家屋敷群
 青柳家の少し先に、通りが2直角に曲げてつけられた枡型があります。黒板塀と生い茂る屋敷の木々の新緑が桝形の造形とマッチして、静かな中に凛とした空気が漲っているようです。観光客の姿も少なくなってきたこの時間帯は、時代をタイムスリップしたような感覚に陥ります。

 岩橋家、河原田家、小田野家などの武家屋敷が立ち並んでいます。その先の火除けと云うところまでまでが、武家屋敷地で、これより先に商人町が広がっています。




石橋家

河原田家門

小田野家
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