本卯建・袖壁卯建・卯建軒飾り

袖壁卯建

 本卯建が屋根の全部を覆うようにつけられるのに対して軒下の部分だけに設けられる。(熊川宿で撮影)

本卯建の上がる家並

 屋根の両側に隣家と区切るように設けられる。防火の目的、および装飾的な目的もある。

本卯建の軒飾り1

 この写真にあるものは、明治初期に作られた最も新しい形式の軒飾りで、鳥衾(とりぶすま)、鬼瓦、破風瓦、懸魚(げぎょ)の四部構成となっている。
 向かって左側は平田家の卯建(美濃市で撮影)

鳥衾

 鬼瓦の上にのっている反って長く突き出した円筒状の瓦

本卯建の軒飾り2

 各部分が簡素に出来ている。鬼瓦、懸魚が小さめである。屋根の上にのっているのは越し屋根(煙だし)(美濃市で撮影) 

本卯建の軒飾り3

 比較的初期の形式を残している。懸魚が付けられていない。もっと古い形式は破風瓦が左右2枚ずつの瓦で構成されるものがある。(美濃市で撮影)

本卯建の軒飾り4

 小坂家の卯建飾り。鬼瓦がないのが特徴。鳥衾と二枚の破風瓦と簡素な懸魚からなっている。屋根の奥に見えるのが、元々あった中卯建の名残。

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