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佐 野 例弊使街道の天明宿の中心として栄えた  小京都(全国京都会議加盟)
町並み分類:城下町宿場町門前町 
佐野市本町・大町・大和町・天明町・金屋仲町・赤坂町       20010年12月18日(土)訪問     地図
JR両毛線佐野駅下車、駅南側すぐ 
 佐野市の中心部は碁盤目状の町割りになっている。その1番北側を例幣使街道、今の国道67号線が通っている。佐野市街では中央通りと呼んでいるところ。JR佐野駅から南側の最初の通りである。この通りから順に南側に、仲町通り、金仲通り、大祝町通りとなっています。
金仲通り 金屋仲町の町並み 南北には、佐野駅前の駅前通りから西側に順に、殿町通り、昭和通りが町を縦断する。昭和通りは例幣使街道との本町交差点より南側では旧の江戸街道で、東西の大祝町通りがこの江戸街道にいたるところから南に折れる。

 地理不案内な町でも、街道を直線的に歩くだけで済むようなところでは、短時間に効率的に探索が出来るけれども、碁盤目状に平面的に町場が形成されているところでは、行ったりきたりを繰り返すことが多くなって、的確な町歩き地図が必要になる。
ここ、佐野の町もその意味では、それ程広範囲を歩くわけでもなかったのに、探索時間が予想以上にかかってしまった。
例幣使街道沿いの家並み

 佐野は天明の宿場町として、日光例幣使街道に発達した町。その後に織物や鋳物などの産業が盛んになり、在郷町として発展してゆく。街道筋から町場が平面的に発展していった謂れがそこにある。特にこの町で栄えた鋳物は天明鋳物と呼ばれ京都まで知られていた。
 町中には、何軒かの鋳物製品を扱う店舗が見られ、今も鋳物工業が連綿と引き継がれている様子がうかがえます。金吹町と云う名前の町名が残っています。

 町並みには店蔵を持つ商家の町並みが、例幣使街道の本町辺りに少しまとまって残されています。特殊な袖壁卯建をつけた建物もありました。旧の江戸街道にあたる大和町から大祝町あたり、仲町通り、金仲通りなどにも歴史的町並みが散見出来ます。

旧土佐屋薬局(現在菓子舗) 大和町の太田家 大祝町の正野家
大和町の小池邸 仲町通り大和町 中央通り本町
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