重伝建選定 1997/10/31
滋賀県大津市 京阪石山坂本本線坂本駅、JR湖西線比叡山坂本駅 2008年11月13日(木)訪問
3dayチケットを利用して訪れた。京阪電車の石山坂本本線の坂本駅はもう町並みの中にある。駅前を東西に通じている大きな通り、日吉馬場と呼ばれている。西の方に向かうと日吉大社と坂本ケーブル乗り場がある。東にJR湖西線の比叡山坂本駅があります。この道は日吉大社の参道であって、駅からすぐの所に大きな石の鳥居が立っています。道の両側には寺院、宿坊が並び建物の石垣が有名な穴太衆による穴太積みの石垣になっています。
門前町
坂本は比叡山の東麓に位置する町で、平安時代から室町時代にかけて繁栄した延暦寺と日吉大社の門前町です。その後、大津に政治的中心が移ることによって、一時のような繁栄がなくなってゆく。日吉馬場の両側には多くの延暦寺の里坊が並んでいる。この里坊の外周を構築している石垣は穴太積みと呼ばれる石垣である。
穴太積みの石垣
穴太衆は坂本に居住し、山門(比叡山)の土木営繕的な御用を勤めていた。全国に誇りうる技術を持った彼らが築いた石垣は穴太積みと呼ばれ、自然の石を加工せずに自由に積み上げたものであるが、その水はけのよさと堅固さをもち自然の美しさを保った石垣となっている。
延暦寺の里坊のみならず神社や古い民家の石塀などに多くみられます。坂本は石垣の町として紹介される由縁です。
古い家並み
重伝建地区としては穴太積みの石垣を持つ里坊群の町並みが中心ではあるが、坂本の町には古くからの町並みも点在している。日吉参道の鳥居前の道をそれぞれ左右に分かれている道を歩くと、街並みを形成するほどには連なっていないけれども、古い佇まいを残す建物を見ることができます。