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重伝建選定 2006/12/19

醤油醸造発祥の地 湯浅

和歌山県有田郡湯浅町  JR紀勢本線湯浅駅下車  2007年3月20日(火)訪問

湯浅城(実は国民宿舎) この街は醤油の町として古くから栄えた。一度訪問をしてみたい街の一つとなっていた。そのときにはまだそれ程知られる街ではなかったのだが、重要伝統的建造物群保存地区に指定されてからは休日などの訪問客が増えたそうです。町が観光のために力を入れ始めたところで、時折お話をお聞きした町の人たちにもまだまだ重伝建の言葉が定着していない様子でした。
 駅前に自転車貸し出し所があったので、使用料、利用時間帯を尋ねてみると、「17時までに返しにきて下さい。」との返事です。そんなに長い時間しか借りれないのかを聞くと、貸出料無料で返却時間17時までに返せばよいとのことです。保証金1000円を払って借りることにしました。これも、町おこしの一環なのでしょうか。

 湯浅には湯浅城というシンボル的な建物(湯浅城)があるので行ってきました。5層の天守は威風堂々としていましたが、実は国民宿舎で、歴史的事実に基づく城はこの建物の裏山に城跡として残っているだけにすぎません。

角長 湯浅の重伝建指定は極最近のこと(平成18年12月19日)です。そのせいもあって、奈良の今井町、大阪の富田林など重伝建地区に見るような修復保存のされた整備の済んだ建築物が少ない。北町通りにある醤油製造の角長さんでお土産の醤油を買ったとき、工場の原状復元のための工事を今、まさしく行っているところだとお聞きしました。今日、格子窓の修復が済んだところでした。
 左の写真は角長の工場、倉庫などで、道を挟んだ向かいの建物は職人蔵として、醤油製造のための諸道具類を展示して一般に開放している。工場の屋根の上に煙突が見えます。

 町中には古い町並を残してはいるけれども、連続して何軒かが古い形をとどめて残している家並みが少なく、途中の家の新しい設え部分が残っていたり、駐車した車があったりで、建造物群保存地区をうまく映し出すことが出来なかった。中町通りと、北町通りに比較的古い家屋が残っていて、ここ、と思って取った写真には電柱に上って工事する作業員が写ってしまっている。


大仙掘

米蔵の跡

甚風呂(大正期)

北町通り

麹資料館

中町通り
(厨子2階)
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