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糸魚川 雁木造りの町並みが残る
町並み分類:宿場町陣屋町
文化財:相馬御風宅(県指定文化財)
公開施設:相馬御風宅(有料) 
新潟県糸魚川市本町・大町・横町・新鉄・寺町            2010年7月21日(水)訪問         地図 
JR北陸本線糸魚川駅下車、徒歩約7分
 北国街道(本町通り)の家並糸魚川は新潟県の西側、富山県と接するところにある。糸魚川静岡構造線(ホッサマグナ)が通っている。糸魚川ジオパークに認定されている。地質遺産的に貴重な地域です。
 糸魚川はまた、北国街道と千国(ちくに)街道の分岐するところでもあり、供給拠点として発展した。千国街道は塩の道とも呼ばれていて、信州地方に物資(主に塩)を運搬する街道であった。

 東西に伸びる北国街道に沿って発展した町は、今は新しく整備された統一感を持った雁木造りの町並みを呈しています。町家造りの家屋と雁木の町並みは、違和感なく伝わってきます。町家の多くが、戸袋に屋号などを書いてあって、この統一感も決して近代化されたものではなくある程度の歴史を持っていると思われます。
平安堂旅館 二階部分の高さは十分な高さであることから、建物そのものが明治期以降のものと想像されます。この通りに、加賀前田家が参勤交代で投宿した本陣跡があります。今は、加賀の井酒造という造り酒屋になっています。また、平安堂と名前を挙げた旅館があります。

 北国街道と直角に交わって、塩の道と呼ばれた千国街道が横町から南に下ってゆ来ます。糸魚川で白馬通りと呼ばれているところです。この通りには、池田屋酒造という造り酒屋がありました。この街道を行き来する人たちで賑った様子が、今も残されています。

 池田屋酒造の前から東に入る道に、糸魚川では最も古い雁木通りがあります。この雁木の通りは、スナック、居酒屋その他飲食関係の近代的な構えの店に様変わりしていますが、雁木の連続性などから、糸魚川で最古の形をとどめている様子です。

 全国で雁木が見られる町は、雪深い東北地方、上越地方に多く、ここ糸魚川市の他に、上越市中央(直江津)、長岡市栃尾、上越市高田、飯山市愛宕町、長野県小布施町、新潟県東蒲原郡阿賀町津山(雁木発祥の地)、青森県黒石市、弘前市などがあります。

本町通りの平安堂旅館玄関 加賀の井酒造(本陣跡) 本町通り(写真拡大)
大町にある相馬御風宅(県指定文化財) 駅前通りと本町通りの角 白馬通りの雁木造り
市内最古の雁木通り 白馬通りの池田屋酒造 本町通りの加賀の井酒造の雁木
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