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伊予氷見

愛媛県西条市氷見乙・丙  JR予讃本線伊予氷見駅から徒歩約7分  2010年1月12日(火)訪問 地図

 氷見の町は伊予西条からJRで2駅目に位置する。讃岐街道沿いとその近隣に散在する町並みは、農村集落の雰囲気を持っているものの、酒蔵家が3軒も残っていて、また立派な間口を持つ庄屋屋敷なども残っている。
 古い町並みの残されている地域は、氷見乙、丙などを大きく括られた地名になっているものの、町のあちこちには、旧町名の表示があって、駅の近くで道を尋ねたこの町に住んでおられるお年寄りには、氷見乙や丙などの地名になじみがなく、「町の名前は何というところですか」と問い返されてしまいました。
 古い町並みは、国道を渡った向うにあるので兎に角そちらの方に行ってみてはどうですかとすすめられて、同じ方向に行く道すがら、色々と町のお話を聞かせて頂きながら歩きました。

伊予氷見乙の町並み(新町) 国道を超えた先に旧の讃岐街道があって、この辺りまで来ると雰囲気がある建物が散見できます。旧の街道を右(西の方)に進むとすぐにこの町の酒蔵場の蔵元屋本店がありました。軒先に「行光」と看板が下がっています。今でも酒造業を営んでいるところです。この町には、堀池酒造、石鎚酒造とあと2軒の酒造場がありますが、ここ蔵元屋本店と堀池酒造は一見して営業を続けているような佇まいではありませんでした。

 この町のもっとも古い町並みが残っているのが蔵元本店の辺りです。斜め向いの庄屋屋敷であったお屋敷とで、街道の両側にはちょっとした家並が形成されています。このお屋敷には間口4軒間ほどの式台玄関のような入口が通りに向けて作られています。建物は、そのほとんどが平入り家屋で、屋根が本瓦葺のものを見ることがありません。蔵元本店の一ブロック先で讃岐街道が西に折れます、ここを少し先に進んだところに、火の見櫓のような望楼風の煙出しを持った高橋家住宅があります。主屋は門構えの奥にあって、妻入りの家屋になっています。町の人に教えて頂かなければ見落としてくるところでした。

 旧の街道から外れた所にも、古い建物が散見できます。石鎚酒造も堀池酒造も讃岐街道にそっていません。石鎚酒造の少し先には高尾神社があってこの辺りにも古い建物がありました。小さな川を渡ったところに鏝絵をつけた蔵を見つけたので写真を撮ってきました。

蔵元本店向かい側
蔵元本店向かい側

正面は石鎚酒造

鏝絵のある蔵

高尾神社のそば

堀池酒造蔵

大庄屋高橋家

式台玄関
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