HOME - 全国芝居小屋巡り - 脇町劇場
脇町劇場 芝居小屋設備:
 回り舞台・奈落・花道・鳥屋・太夫座・大向こう席・桟敷席
文化財指定:指定なし    創建年:1934年(昭和9年)
所在地 徳島県美馬市脇町大字猪尻                         訪問 平成20年9月18日      地図
JR徳島線穴吹駅下車タクシー約10分
脇町劇場オデオン座建物の沿革
 脇町劇場は昭和9年に芝居小屋として建てられ、歌舞伎や浪曲などの催しに利用されました。戦後は映画館としても利用されたが、映画の斜陽化と建物の老朽化に勝てず、平成7年に閉館して取り壊される憂き目にありました。しかし、山田洋二監督の「虹をつかむ男」の舞台となったのを機に、文化的価値が見直されて、創建当時の姿に復元されて現在に至っている。映画「虹をつかむ男」の舞台となったオデオン座が今も引き継がれて脇町劇場オデオン座と呼ばれている。
 現在は貸しホールなどの催しに使われるほか、催し物のない日は内部を料金を取って見学のために開放している。

建物の構造など
 間口14.6m奥行27.3mの2階建てのレトロでモダンな外観をしている。舞台には回り舞台を持つている。舞台の袖には上手側とい下手側に大夫座も設けてある。客席は1階はマス席を取り払った平場で再現されていて、ゆるく勾配をつけて後の席が見やすいように配慮してある。花道は舞台から鳥屋の方向に下り勾配をつけてある。大向席、桟敷席などの設えは他の小屋と同じようになっている。回り舞台の設置は、四国内では金刀比羅の金丸座、内子町の内子座との3館に存在する。舞台の下には奈落も再現されているが、回り舞台を回転させる装置はコンクリートで固められていてその名残をとどめているだけ。


舞台上から客席

舞台と花道と西桟敷席

鳥屋へ続く花道

奈落の通路

回舞台回転装置
inserted by FC2 system