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長原渡船 運営 徳島市(松茂町に委託) 乗船賃 無料
渡る河川 今切川約250m  徳島県道219号古川長原港線の一部
船名 第2今切丸(船は長原側で待機している。) 
所在地 徳島県徳島市米津 − 徳島県板野郡松茂町長原            '10/03/26(金)訪問         地図 
JR徳島駅から徳島バス川内・松茂線に乗車、終点長原南バス停下車すぐ。米津側には最寄りバス停がない様子。
 長原渡船は、吉野川水系で唯一現在も運航を続けている渡船です。明治のころまで遡ると吉野川水系には110余個所の渡船場があった、道路整備による陸上輸送の発達で渡し船の役目を終えて、現在は長原渡船だけになってしまいました。
 通学通勤の足として今も利用する人にとっては重要な交通手段に他なりません。就航船は第2今切丸3.2トンで2名の乗員が利用者の安全を担っています。県営の渡船で松茂町が委託を受けて運営しています。

 ここの渡し船は徳島市でも広く知られていないない様子で、徳島駅前の観光案内所でたずねてみたが、長原へのバス便は教えてもらえたが、「渡し船なんかあったかねぇ」と云う返事です。次に、バス案内所でも同じような様子で、長原渡しはあまり知名度が高くない。乗車したバスの運転手がかろうじて知っていたが、「終点で降りた方が近いと思いますよ」 とはっきりした答えでもない。

渡船乗員詰所 漁港の奥の方に乗り場があるという、ネットで事前に取得していた情報を頼りに、終点の長原南バス停で下車した。はたして、降り立ったところには渡船場への案内もなければ歩いている人も店もない。海の方に行けば何とかなると家の立ち並ぶ細い道を歩くと、護岸がある道に出て船溜まりがあり管理小屋のようなものが目につきました。聞いてみるとここが渡し船の乗員の詰所でした。結果的には地図上の219号線を歩いて船着き場に辿り着いたことが後でわかりました。(添付の地図参照)

 乗船案内今日は天候が悪くて欠航しているという話です。悪天候と云っても薄日が差していて雨も降っていないし、強いて言うならば少し風が吹いている程度、欠航している事はどうして表示しているのかと聞くと、ポールのオレンジ色の信号灯が点滅しながら回転しているのがその合図だということです。これが対岸の米津から乗船する人のための信号になっている。
 折角やってきて乗船できないのは残念なことでしたが、運航規則なら仕方がない。米津側の状況を知ることもできずに、乗船もできなかった結果でこの記事を書いています。

 運航は年中無休で6時30分から18時30分までの間に随時運航が行われるのですが、毎時後半の30分間が運航をしない変則的な就航になっているようです。(右の写真を参照)
 米津側乗場のことはよくわからないのですが、旗を振って知らせると迎えに行くようです。船はいつも長原側で待機して、乗員詰所が長原側にだけあります。

就航船第2今切丸 対岸の米津側乗場 欠航を知らせる信号灯
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