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十三詣り
 古来より数え年十三歳に成長した男女が、成人の儀礼としてお寺に参拝して、十三歳の厄難を払い知恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩に祈願する。このご誓願にちなんで「知恵詣」「知恵貰」とも呼ばれている。ここで云う虚空蔵菩薩は十三仏信仰の十三番目の満願成就の仏様で、知恵と福徳の仏様です。

 そもそも十三まいりは、今から約二百年前京都嵐山の法輪寺で行われたのがその始まりといわれる。旧暦の3月13日(新暦の4月13日)にお参りする。13歳と云うのは、干支が一回りするときでもあり、女子の最初の厄年でもあって、区切りのいい年齢になっている。

 お参りするときに、自分の好きな漢字を毛筆で一文字書いて祈祷を受ける。帰りがけには、後ろを振り向かないように帰るようにすると云われている。振り向くと授かった知恵を帰してしまうことになるというわけです。
 関西では、大阪の太平寺、奈良の弘仁寺なども有名で、通過儀礼行事として息づいている。関東の方ではそれ程に認知されていないようです。
 今日(平成22年5月1日)に法輪寺に行ってきました。天候に恵まれた事もあって、新緑の境内が十三詣りの参詣者で賑っていました。

法輪寺山門 法輪寺由緒書き 法輪寺本堂
振り返らないように帰る 大阪十三仏巡りのお寺でもある太平寺 太平寺(夕陽丘にある)
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