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参考図書 恋する水門(佐藤淳一著:ビー・エヌ・エヌ新社) |
用 語 |
区分 |
用 語 の 説 明 |
アーチ型水門 |
構造 |
アーチ状の門扉を持つ水門。このアーチが前面に倒されて水路を閉鎖する。 |
溢水(いっすい) |
関連 |
河川の水が堤防を越えてあふれ出ること。 |
溢流堤(いつりゅうてい) |
施設 |
越流堤とも呼ばれる。 |
ヴァイザー型水門 |
構造 |
アーチ型水門の種類の一つ。ヴァイザーは西洋甲冑の面頬のこと。サンバイザーの日除けの部分に当たる。 |
越流堤(えつりゅうてい) |
施設 |
洪水調節の目的で、堤防の一部を低くした堤防のこと。越流堤の高さを超える洪水では、越流堤から洪水の一部分を調節池などに流し込む。治水緑地に設けられることが多い。 |
O.P.± |
関連 |
大阪湾最低潮位のこと。大阪湾の基準海抜からの水位差を表す時に用いる。平均干潮位をO.P.±0として表す。これは、大阪港の工事基準面を定める ため、明治7年の最低潮位(天保山)をO.P±0.0mと定義した値。 |
角落し |
構造 |
両側のコンクリートに溝をつくり、この溝に角材をはめ込んで、水位を調整する簡単な水門 |
径間 |
諸元 |
水門の締め切り幅のこと。 |
閘門 |
施設 |
水面の高さが違う河川等において船舶を行き来するために造られた構造物。 |
敷居高さ |
諸元 |
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水系 |
関連 |
同じ流域内にある本川、支川、派川およびこれらに関連する湖沼を総称して「水系」といいう。その名称は、本川名をとって呼ばれる。 |
水門 |
施設 |
取水、排水、水量調節などのために設けられた工作物。用途によって防潮水門、分流水門、調節水門、制水門などと呼ばれる。1つの水門は、普通はこれらの用途を併せ持っている。 |
主水門 |
躯体 |
副水門を持つ水門のメインの水門。 |
スイングゲート式水門 |
構造 |
護岸に取り付けた扉体が回転して水路を閉鎖する。ゲートが観音開きになっているものはマイターゲートと呼ばれ、スイングゲートは片開きのものをいう。 |
スルースゲート型水門 |
構造 |
門扉方式の水門。扉体が門扉の溝を滑って上下する。(類)ローラーゲート型 |
制水門 |
種類 |
支川に本川の水が逆流してくるのを防ぐために設けられる水門。 |
堰 |
施設 |
農業用水・工業用水・水道用水などの水を川からとるために、河川を横断して水位を制御する施設。頭首工や取水堰とも呼ばれる。 |
セクターゲート型水門 |
構造 |
蒲鉾型の扉体が回転して水路に潜るようになっている方式の水門。 |
走行式スルースゲート |
構造 |
扉体が門扉の溝を垂直方向に移動するスルースゲートに対して、扉体が、引き戸のように水平に移動する形式。(例)三軒家水門 |
堪水(たんすい) |
関連 |
ダムや調節池に人為的に水をためること、または、水がたまることをいう。 |
治水緑地 |
施設 |
洪水時に河川の水の量を軽減するためにつくられた遊水地。 |
調節水門 |
用途 |
水門は防潮以外にも用途を持っている。水位調節などに利用される時に使われる。 |
T.P. |
関連 |
東京湾(霊岸島)平均海面。全国の陸地の高 さを示す基準の数値になっている。O.Pとの間に、O.P.=T.P.+1.3m という換算式がある。 |
堤内地・堤外地 |
関連 |
堤防によって洪水氾濫から守られている住居や農地のある側を堤内地と呼び、堤防に挟まれて水が流れている側を堤外地と呼ぶ。 |
扉体 |
躯体 |
水門を締め切る門扉のこと。扉体高さ、扉体重量、扉体の大きさなどを表示するときに使われる。 |
内水氾濫 |
関連 |
洪水時に本川の水位が上昇し、内水の排除が困難になって生じる湛水のこと。排水機場は内水の排除機能を持つが、増水がこれを上回れば、湛水の深さが増して被害が広がるが、本川の破堤氾濫による災害に比べ、被害の程度は小さい。 |
背水 |
関連 |
主に本川と支川との関係で、洪水時、本川の水位が高いと支川の水が流れづらい状態となり、水位が上昇します。この現象を背水といい、その影響を受ける区間を背水区間といいます。
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排水機場 |
施設 |
防潮水門閉鎖時の堤内地川の水を排出するための施設。ポンプによる強制排水を行う。 |
樋管・樋門 |
施設 |
堤防の中にコンクリートの水路を通し、そこにゲート設置する場合、樋門または樋管と呼び、堤防を分断してゲートを設置する場合を水門と呼ぶ。 |
副水門 |
躯体 |
主水門閉鎖後の水位調整などのために設ける。 |
分流水門 |
種類 |
水門が河川を計画的に分水することに用いられるもの。 |
放水路 |
施設 |
河川の途中から新しく人工的に河道を掘って、流下能力を向上させるために造った水路または人口の河川。海・湖や他の河川に直接放流する導水路。 |
防潮水門 |
種類 |
防潮は水門の用途として最たるもので、この他のも多くの用途を持つ。 |
防潮鉄扉 |
施設 |
堤防の一部を何らかの目的で開放する部分に設けられる鉄扉で、水位上昇時などに閉め切られる。水門が水の出入りのためにあり、防超鉄扉は、人その他物の出入りのために設けられる。 |
マイタ−ゲート型水門 |
構造 |
観音開き式の水門。護岸に取り付けられているため上部の構造体が不要。(類)スイングゲート |
有効幅員 |
諸元 |
水門の幅を径間として表す。この径間の間を船が航行するときの有効幅を有効幅員として表示する。 |
ラジアルゲート型水門 |
構造 |
セクターゲート型水門に同じ |
陸閘 |
施設 |
堤防と交差する道路の路面が、堤防の高さよりも少し低い時に、道路幅だけ堤防を切り下げて、開閉できる門扉を設置する。防潮鉄扉の特殊形。(例)伝法大橋左岸陸閘 |
ローラーゲート型水門 |
構造 |
門扉方式の水門。扉体にローラーがついていて、このローラーが門扉に設けられた溝を回転して上下する。 |
わざと切り |
関連 |
河川の増水にって起る堤防の決壊による被害を最小限に押さえるため、わざと堤防を切って、特定の内陸部を堪水させること。 |
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