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全ての働く方々がその能力を発揮し、雇用と生活の安定が図られる社会の実現に貢献します。(HPより)
所在地   大阪府摂津市三島1−2−1            訪問日 平成21年6月5日(金)          地図
アクセス  大阪モノレール摂津駅下車徒歩約7分
管理運営  独立行政法人雇用・能力開発機構
 ポリテクセンター関西ポリテクセンターは、職業能力開発促進センターの愛称で、全国に61か所の施設を持っている。ポリテクセンター関西はその内の一つ関西職業能力開発促進センター(大阪センター)の愛称です。北海道に4つの施設があるなど、一部の県で複数の施設があるために、総数で61施設を数える。

 不要施設として、雇用・能力開発機構の廃止についての閣議決定もなされている。その後の処遇については、都道府県等が移管を希望するものについては、可能な限り移管する。となっているが、はたして、大阪府が移管を希望するかどうかは疑問である。雇用保険の財源と人員を引き継いで維持できるような代物ではない。

 在職者の職業教育と求職者向けの公共職業訓練を柱にしている。教育のカリキュラムなどのガイドブックを見る限りでは、いろいろな教育内容が用意されているが、企業が、求職者がどれほどに利用しているのだろうか。建物及びその設備と教育のためのインフラはお金のかかったものが用意されている。実際にポリテクセンター関西のコースを利用して教育を受けた(させた)時に、教育の現場を具に観て知っている。

建物配置図 公教育だから、受講料が廉価に設定されるのは当然のことであるけれども、破格とも思える料金設定になっていた。パソコン講習(ワード・エクセル・アクセス・プログラミングなど)もコースに設定されていて、民間の教育機関にはないような価格であった。さすがに、パソコンの講習のような、民間企業と競合するようなコースは今は行っていない。
 遠方からの受講者には、宿泊棟が用意されていてこれも、民間のビジネスホテルをはるかに下回る価格設定であった。これも、今は廃止にはなっている。

 雇用保険3事業の内の能力開発事業に多額の雇用保険を費やす前に、派遣切りなどの若年層の雇用を安定させる方向での事業(雇用安定事業)にもっと財源を使う必要があるのではないか。写真でもわかると思うけれども、老朽化が進んでいるとはいえ、建物の立派なことと、敷地がゆったり(地図を参照して隣の摂津市役所と比べてみると良く分かる。)確保された環境を見れば、これは無駄施設と云うべき以外の何物でもない。全国に61施設もあることを考えたら何をか云わんである。

ポリテクセンターH棟 J棟(高層のビル)の1Fロビー 玄関の表示板
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