HOME - あちこち霊場をめぐる - なにわ七幸

なにわ七幸めぐり

 なにわ七幸めぐりは、近畿三十六不動霊場巡りの第一番霊場四天王寺を訪問したときに、なにわ七幸めぐりの立て札を見たときに始まる。これら7つの社寺はそれぞれ独自のご利益を授かることが出来ます。ご利益を授かりにさあ出かけましょう。

大阪天満宮  住吉大社  四条畷神社  大念仏寺  太融寺  今宮戎神社  四天王寺

 
なにわ七幸一番
 大阪天満宮 学業成就  平成19年7月8日参拝

住所/大阪府大阪市北区天神橋2−1−8

JR東西線大阪天満宮駅3号出口から徒歩5分

 日本3大祭りの1つとしても、また大阪3大祭りの1つとしても有名な天神祭りは、ここ大阪天満宮を中心に行われる祭礼です。今日はそんな天満の天神さんにおまいりしてみました。学問の神様として有名な天神さん(菅原道真公)がお祀りしてあります。学問成就のご利益があります。

境内図
 境内の南に位置する大門(表門)から本社(本殿)を中心に、神楽殿、参集殿、梅花殿などの各殿社、代将軍者他の摂社、白米神社などが建てられています。その様子を図にしておきました。

本社(本殿)
 何度も火災に見舞われた後の1843年に再建され、太平洋戦争の戦火を逃れて今に残されています。権現作りの様式で建てられています。本殿を横に廻ってみると、各々左右に門が設えてあります。「登竜門」と命名してありました。そばに、学業成就、合格祈願を願う絵馬が沢山吊るされています。一人の大学を受験する女性が絵馬をかけた記念にシャッターを押してくださいと私に声をかけてきました。
天満宮本殿 
登竜門とは、後漢書の故事に由来する諺で、成功へと至るために乗り越えなければならない難しい関門のことをいうのです。
 本殿から渡り廊下で梅花殿、神楽殿、参集殿に繋がっています。

白米神社
 天満宮の東北隅に白米神社があってお稲荷様が祀られています。ゆいしょがきもなかった(?)ので、詳しいことがここでは説明できません。天満宮のにぎわうときでも、ここまでおまいりする人は少ないようです。白米神社の正面の鳥居の更に北側にある祖霊社、星合池までは行かないのではないでしょうか。私もそこに祖霊社、星合池等のあることを見落として帰ってきました。

天神さんのお使い
 天神様のお使いとして牛が、門の西側にあります。他にも、何体かあるとの事が紹介されていますが、図の位置の1体だけ確認してきました。

天満天神繁盛亭
 北側の大鳥居を出たところに天満天神繁盛亭があります。平成18年の9月に柿落としをしたばかりです。入れ替え制で次の公演のために、今日も長い列が出来ていました。今のところは名前のとおり繁盛している様子です。

TOPへ 

 
なにわ七幸二番 
住吉大社 厄除祈願  平成20年4月22日訪問 

住所/大阪府大阪市住吉区住吉

南海本線住吉大社駅から東へ徒歩3分、南海高野線住吉東駅から西へ5分ほか交通の便が良い

 大阪で初もうで客を一番多く迎える神社であり、全国的にも有名なこの神社には、国宝の本殿が4棟も残っている。大阪市内に長く住んでいたから、初詣にはしばしば訪れることはあっても、観光を目的として訪れることはなかった。境内の建物の配置がどのようになっているのか、どのような由緒の建築物が残されているのかを、ついぞ調べもしなかったし知ることもなかった。そう言う意味では、住吉大社を訪れるのは今日が始めてと言ってよい。

大鳥居から反橋
 住吉大社の駅を降りて東へ進むと、阪堺電車の走っている道路の向こうに大きな鳥居がある。その鳥居のをくぐって少し東に進む。参道の左右に絵馬殿があって、目の前に反橋があります。別名太鼓橋と呼ばれています。太鼓橋と呼ばれるだけのことはあって、かなりきつい勾配の円弧を描いています。橋板に階段様の板が施されているから、それに足を載せて登ってゆく。

住吉鳥居住吉鳥居と本宮
 反り橋を渡りきって、左手に手水舎、正面に石造の住吉鳥居があります。この鳥居は柱(足)の断面が円形でなく方形になっているところが特徴です。四角柱の鳥居は古い形で珍しいものだそうです。鳥居をくぐってその先の楼門を抜けると、少しのスペースを隔てて正面に第3本宮、その右側に第4本宮がある。第3本宮に従うように、その後に第2本宮、さらに後に第1本宮が建っている。この4つの本宮は全て国宝です。本宮はいずれも西向きに建てられている。海の方向を向いて建てられているのはこの神社の由緒によるものと思われます。
 住吉造りと呼ばれる神社建築でも最も古い形式で建てられていて、屋根の上にあがっている千木は、第4本宮のみ女神を祀ってあるから先端の切り方が違っています。

千木と堅魚木(ちぎとかつおぎ)
 下の5枚並んだ写真の1番左のものを見て下さい。屋根の上に水平に乗せてある木が堅魚木で、棟の端にX状に交差している気が千木です。この千木には女神と男神を祀っているかによって、先端の形に違いがある。写真のものは空に向かって尖ったように垂直にカットされています。これを外削ぎと呼んでいて男神を祀っている事を表わしている。これに対して先端を水平にカットした形のものがあり、女神を祀っている事を表わす。内削ぎと呼びます。住吉大社の場合第4本宮のみがこの内削ぎになっている。
 堅魚木の本数は、奇数本の場合に男神を偶数本の場合に女神を表わしていると云われているが、千木・堅魚木のどちらにおいても必ずこの決まり通りになっていないことが多いそうです。

石舞台と南門五所御前と石舞台
 第一本宮の南に玉垣に囲まれた五所御前がある。この玉垣の中の玉石が敷き詰めてあって、その石に『五』『大』『力』の文字が書いてある石がいくらか入っています。五大力の3っつが揃うと心願成就のお守りになる。石を探している人を見かけたので、私も探してみました。難なく3種類を見つけることが出来ました。
 五所御前の南側に石舞台があります。この石舞台は、天王寺区の四天王寺、広島の厳島神社の石舞台との三大石舞台の一つです。この石舞台と石舞台のそばの南門とそれに続いている楽所は重要文化財に指定されている。


本宮の千木と堅魚木

第2本宮裏側

第2本宮正面

第3本宮正面

大海神社本殿

TOPへ

 
なにわ七幸三番 四条畷神社  心願成就  平成20年5月22日訪問 地図

住所/大阪府四条畷市南野2−18−1ここから神域(鳥居と100段の階段)

JR学研都市線四条畷駅下車、東に14〜15分

 JR駅前の筋を北へ歩き、右折して国道170号線を越えるとすぐに鳥居が建っている。小さな川に楠公橋がかかっている。更に400mほど先にも鳥居があって、此処から直ぐ長い階段がある。途中の踊り場までが50段、それより上に50段を登りきった所に、注連縄を巡らせた石柱が建っている。ここから先が境内。

 境内にはすぐ前に山が迫っていて、右手に参拝者用の休憩所の建物がある。屋根と柱だけの外囲いのない建物で、見晴らしの効く場所に建っている。左手には2棟連なった近代的な外観の社務所があって、お守りなどに授与物を販売している。

神明鳥居と本殿本殿と御妣神社
 本殿が祀られている一角は、この社務所の先で、木造の鳥居、狛犬、左手に手水舎がある。鳥居は四条畷神社のご鎮座百年にあたり伊勢神宮から拝受したものであると説明があった。鳥居をくぐって左手に社が建っている。名前の分かるものが何もない。正面に本殿とその左手に御妣神社がある。本殿には楠木正行ほか24柱が祀られている。御妣(みおや)神社は正行の母を祀ってあり、賢母の誉れ高い女性の鑑、子育ての大神として崇められている。
 鳥居から本殿に石畳の道の右手に石像がある。桜井の別れの状況を像にしたもので、正成がわが子の正行に自分の死後に守るべき教えを説いている。親子の対峙した石造です。

境内の配置図
 境内の建物の配置は右の図のようになっています。


本殿拝所
内部に本殿がある

本殿内(左・御妣神社
右・本殿)

御妣神社拝所

桜井の別れの像

左・楠天神社

TOPへ

 
なにわ七幸四番 大念仏寺  諸芸上達  平成19年8月21日訪問

住所/大阪府大阪市平野区平野上町1−7

JR大和路線平野駅下車、南口を出て真っ直ぐに約300m歩く。平野元町交差点の先に甍が見えます。

 この大念仏寺は日本仏教十三宗の1つ融通念仏宗の総本山として、1127年に建立されたお寺です。毎年5月1日から5日まで行なわれる「阿弥陀経万部会菩薩来迎練供養」(万部おねり)は有名な行事です。また、年に一度、幽霊博物館(瑞祥閣)が8月に開館されます。平成19年は8月26日です。また本堂で年3回1月、5月、9月に大数珠くりが行なわれる。

大念仏寺山門山門
 江戸時代初期の建造とされる門で、融通念仏宗の総本山の風格を感じる立派なものです。「大源山」の勅額が掲げられています。中央の屋根より低い門が両脇についている少し変わった形をしています。

本堂 府下で1番大きな木造建築本堂
 建立当初の建物が残されていませんけれども、昭和13年に再建された本堂は大阪府下で最も大きな木造建築物です。本堂の中の祭壇を除く部分の四週に一本の大きな数珠が吊るされています。この数珠は滑車を使って吊り上げてあり、百万遍会の日に下に降ろされて大数珠くりが行なわれるそうです。

 本堂の大きさは東西約50m、南北約40mあるということです。

その他の堂宇
 大念仏寺には多くの建造物が有ります。昭和、平成の世に建てられた物、その建造が江戸時代に遡る物などがあります。山門、鐘楼、霊明殿、地蔵堂、南門などが比較的古い時代(江戸期)の建物のようです。白雲閣、梁松院、宝物館等の建物はその外観からも新しく建てられた建物であることが判ります。伽藍配置図経堂(なにわ七幸)
 建物については、本堂が国の登録有形文化財に、山門が市の有形文化財に指定されていますが、他の建物にはそれらがない様子です。ただ、国宝、重文等の指定を受けた寺宝は宝物館に所蔵されています。

TOPへ 

 
なにわ七幸五番 
太融寺  無病息災  平成18年8月18日訪問

住所/大阪市北区太融寺町3−7

 太融寺はぼけ封じ近畿十楽観音の第7番の霊場でもあります。そちらをご覧下さい。

 
なにわ七幸六番 
今宮戎神社  商売繁盛  平成19年8月2日訪問

住所/大阪府大阪市浪速区恵美須西1−6−10

南海高野線今宮戎駅下車すぐ、または地下鉄御堂筋線大国町駅下車東へ徒歩約5分、地下鉄堺筋線恵美須町駅下車西へ徒歩約5分

 夏の時期の今宮戎神社は十日戎で賑わうこの神社の喧騒がまったく感じ取れない。しかし、十日戎で賑わう日には、神社境内が全部見て取れることはないから、ゆっくりと境内を見て廻るには夏の時期の訪問もそれなりに意味がありました。
 丁度この日は、今日と明日(8月2日、3日)に行なわれる子供えびすの準備中で、すでに神社の中の飾りつけ、催し物のセットなどが進められていました。十日戎だけの催しではなく、地域密着のこのようなお祭も行なわれていることを始めて知りました。

境内の建物
 鳥居(門扉が付いています)をくぐるとすぐ、正面を少しずれた位置に本殿があります。本殿の右手前に大黒社なる建物があり、みこしが奉納されています。鳥居左手に社務所が建っていて、奥のほうに長く伸びています。この建物が、十日戎の日に福娘がずらりと並んで福笹に縁起物を付けてくれる場所に使われる建物です。
 本殿右奥に乙姫大明神の額が上げられた社が建っています。この他にも何棟かの建物がありますが、いわゆる寺院建築様のものでなく現代風に作られているものが殆どで、それぞれに名前が付けられている様子もありません。



三輪鳥居の形式を持つ今宮戎の鳥居今宮戎神社の鳥居
 今までに見たこともないような形式の鳥居です。主鳥居の右側に鳥居の右半分、左側に左半分の主鳥居より背の低い鳥居が付いています。鳥居には門扉が取り付けられているのも他ではあまり見られない形です。

この鳥居について調べてみました
 鳥居は大きく分けて明神鳥居系と神明鳥居系に分けられます。この鳥居は明神鳥居系に属するもので、その中でも左右に脇鳥居を持ち、三つ鳥居とも呼ばれます。奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社のものを基本として、三輪鳥居と呼ばれます。

TOPへ

 
なにわ七幸七番 
四天王寺  家内安全  平成19年6月9日(土)訪問

住所/大阪市天王寺区四天王寺1丁目11−18

 四天王寺は近畿36不動尊霊場めぐりの第一番霊場でもあります。そちらをご覧下さい。

inserted by FC2 system