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階段歩道  
大阪市北区天神橋4・同心町2・錦町・天満橋3                 2006.11.15探訪           地図
 環状線に乗っていて、歩道が階段になっている不思議な光景を目にした。天満橋駅から少し桜ノ宮駅に寄ったところの交差点にそれはある。交差点の4隅の歩道がそれぞれ階段がになっている。北東--南西の方向に走る道路の上は、阪神高速守口12号線が交差点の上に覆いかぶさっている。北西--南東方向に走る道路と平行して、JR環状線が走っている位置関係にある。(右図参照)付近見取り図
 交差点の名前は特にないようで、住所的には北区錦町・天満橋3・同心町2・天神橋4に囲まれた交差点である。歩道が階段になっているわけは、交差点が周りの道路より低くなっているためで、車道(道路)は緩く下ってゆっくりと上り勾配になっているが、歩道はその高低差を解消するために階段を採用してある。
 交差点の東角Bと北角Aの階段はステップがはっきりした階段らしい階段、西角@と南角Cの階段は坂道に近い緩やかな階段になっている。西角にある階段には、更に南西方向に別の階段Dがついている。
 今の時代はハートビル法(高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)や交通バリアフリー法(高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)の制定などあって、駅、公共施設などではバリアフリー化が進んでいる。
 この歩道はそんな法律から置き去りになっている。駅、公共施設よりももっと先に改善しなければいけない。駅、公共施設に目が行過ぎて盲点なっている。
 例えば、JR天満駅の対策(エレベータ・エスカレーターの設置、列車への乗降を補助する駅員の体制)などが万全であっても、Bの階段を下りて交差点を渡りAの階段を上ってJRに乗りに行く人のためには何の考慮もない。近くには社会保険事務所もあって、日本の高齢化社会を象徴するような特定建築物もあるというのに。歩道の早期スロープ化に誰かが気がつかなければいけない。 
交差点東側・階段B 交差点北西方向・階段@A 交差点南東方向・階段BC 交差点西側・階段D
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