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生活道路としての階段2  
階段8から階段16までを記述しています。 
一度右に折れて約6m位昇る階段8
 この階段は遠くからも望める位の大きさと高さがある。その高低差が約6m弱あって、民家の建てこんでいない視界が開けた位置から遠望が利く。(右下の写真を拡大してご覧ください。)上がり口の最初の2段だけが本体の階段を支えるための基礎をかねてコンクリートが打たれている。その上は、途中踊り場を挟んで45度ほど右に折れる鉄製の階段になっている。コンクリート部分の2段と合わせて総階段数30段ある。
 上り口は小川沿いの道を橋を渡り、左右に一軒ずつ大きな区画の一戸建ての家がある道の奥まったところにある。上り口は家の庭先にあたり、これより奥に道がないので、道が駐車スペースであり駐輪の場所にもなっている。階段の上がり口の右側はちょっとした植え込みになっていて、鉢植え、プランターなどの植栽が目立つ。
 遠くからも確認できる。(写真拡大します。)踊り場までの約10段を過ぎるところから階段の右側下の方に田んぼが広がっているのが見て取れる。刈入れを待つ稲が黄色く色づいていた。左側は階段の上の住居区画のコンクリート基礎が迫っていて、何本かの木が植わっている。水色に塗装された階段は、付近の景色に溶け込めなくて階段の高さをよりいっそう引き立てている。

 階段の上の区画には何10戸もの家があり、一般の坂道を降りてくるよりも、相当の距離をショートカット出来る様子であり、この階段を利用する人は結構多いのではないかと思われます。
階段を少し降りたところ 一番上から見た階段 この道の奥に階段がある
階段9階段の一番上からみたところ
 この階段は家の前の通り道になっていて、階段の途中、左側に3軒、右側には1軒の家がある。この道は一番上まで階段と坂道とで形成されていて、階段の最初の9段ほどは階段の踏み面が緩やかな傾斜を持っていて、コンクリートで坂道を階段状に作り変えたようなものになっている。この部分は坂道も急ごしらえしたような、コンクリートを流しただけという様子で、さらに右には、1軒の家の玄関まで専用の幅45cmくらいの階段がついている。(写真下左)
 それから上は左側に幅約90〜110cmの階段と右側に幅約60cmくらいの坂道とからなっている。下の真ん中の写真に見るように階段も坂道もそれなりに整備されていて、一段づつは17〜18cmの高さがあり、踏み面の長さは家の玄関や勝手口に当たる場所では踊り場として1.5mにもなっているし、上下水道のインフラのためのマンホールや排水枠がついているところではそれなりの幅を確保してある。
 その結果として、不揃いなステップが続く階段ではあるが、全体にはゆっくりと上っいる。坂道を確保してあるのは、この道が左右に4軒の家の玄関及び勝手口があって、通路として通過するだけではなく、生活と密着しているため、自転車及び買物カートの移動も考慮してあると思う。
 階段の行程は23〜25mの距離があって、上へ移動するための階段の機能に距離を移動する道路としての両方の機能を兼ね備えた感がある。この階段及び坂道は通行量は、今までに紹介した階段に比べても違ったものと思われる。階段の左側下から12段目に1軒目の家の玄関があり、さらに8段上に2軒目の家の勝手口、さらに16段上に3軒目の家の勝手口となっている。右側には、階段の上り口に続く坂道に1軒の家の玄関があり、階段に取り付いて7〜8段上ったところにもう1軒の家の玄関がある。こうなればもう階段ではなく自宅前の普通の道としての機能を持たせなければならない。

 最初にこの階段を見た時は、今までに見てきた階段のイメージと全く違っていたので聊かの興奮を覚えた。世の中にはいろいろなものが存在している。 
階段も坂道も急ごしらえの状態になっている。 階段と坂道にきっちり分けてある。
階段10表の道から1軒分奥まった所から階段がある
 道から家1軒分5〜6m位奥まったところから階段がついている。階段は幅は80cm位はあるが両側から家が迫っているので、実際の幅以上に狭く感じる。右側の傾斜部分に黒く塗装された軽合金製の手摺りが付けられている。階段の表面はきれいにコテで仕上げた様子もない粗い表面になっている。
 階段を上から見た階段を上りきるとT字に道がついていて、左側へは家1軒分の道があるだけで行き止まり。右側へは階段下の道とほぼ平行に20mくらいの間隔に家を1軒ないし2軒はさんで道が続く。この階段は奥まった袋小路になっている道のほぼ最奥にあるので、限られた家の人の往来に使われていることが伺える。
 左の写真に見るように、階段の左右はそれどれ1軒の家の側面部分からなっている。階段を上って9段目の踊り場が左側の家の勝手口で、右側は1軒の家の側面になっている。階段に面している部分が構造上地階になっているのか、単に土盛をした家の基礎部分になっているのか、コンクリートの壁が迫っている。階段上がり口の右側は階段下にあるもう1軒別の家の勝手口になっている。左手はフェンスで覆われた家の地所になっている。 
階段11
左手が神社で右側は斜面地 神社の南側を東向きに上っている。地図では神社の境内に上がる12〜13段の階段の標示が出ているだけで、その南側のこの今回紹介する階段は普通の道の標示になっている。住宅地図の修正漏れではなくて記載ミスと思われる。
 階段の左側は神社の境内で、右側は木のまばらな緩やかな斜面になっている。階段上り口の右側に地区のちびっ子広場がある。階段は、左側に手摺りが付けられていて、下から13段目からその手摺りが右のほうへ40cmくらい寄せて付けられていて、その分だけ階段の幅が狭くなっている。階段の上から見た。階段は木陰になっている。
 自転車を押して上がるための配慮なのか右側は30cmくらいの幅のスロープにしてある。1段1段の上りは約12〜13cm位の緩やかなもので、踏み面は60cm〜70cm位の不揃いにな長さのものが26段続く。

 階段を上りきったところはT字に左右に道が続く。右側には空き地が開けていて明るい。住宅が密集している地域でもないが、神社へのかかわりから早くから階段が整備されていたのではないかと思われる。あたりの状況にすっかり溶け込んだ静かな雰囲気の階段になっている。 
階段の途中に鉄の棒が立っている階段12
 この階段付近の道は、坂が急であったり、細い道が入り組んでいるかと思えば、その先で行き止まりになっている。階段は斜面を斜めに上がるような形で付けられている。階段の右側はコンクリートブロックで擁護されていて、左側はコンクリートで覆った斜面になっている。
左に曲がって降りてゆく 途中13段目と14段目で階段が右に60度ほど曲がっている。幅は1.2〜1.3m位ある、写真で確認できるように途中2ヶ所のステップの中央に1mくらいの鉄の棒が立っている。これは、手摺りに代わるものなのか、何かの侵入を防ぐ目的で立てられたのか、その存在は何を意味しているのだろうか。
 階段を上がった所には大きな地所の家がある。その先の区画は街路が整理された住宅街になっている。昔のままで残っている街路は、曲がりくねった道細い道、行き止まりなどの中に、古くからの家屋が建っている。 
階段13
上から見た右側に自転車を押し上げるための緩い階段 スーパーマーケットの駐車場横の細い道を入る。120m程奥まったところ、スーパーマーケットのフェンスが尽きるところから階段がついている。この階段は左右で違った段差になっている。左側の幅90cmくらいが普通の階段になっていて、16cmの段差と50-55cmくらいの踏み面で15段ある。右側約半分の幅75cmは緩く傾斜を付けた段差が5cmくらいで、どちらかといえば坂道に近い造りになっている。これは自転車を押して上がるための配慮ではないかと思われます。階段は6段目から25度ほど左側へゆっくりと曲がって上っている。階段を登り切った道

 階段左側はマンションの共有地でコンクリートで擁護された壁になっている。右側は個人の住宅1軒分の土地の基礎を擁護するコンクリート壁になっている。階段を上りきると階段下から続いている1軒の家の前に出る。向かい側はマンションの共有地を囲むフェンスが続いている(左の写真)。道は右に折れ3戸の個人住宅の先でさらに左に折れている。この一角に新しくマンションを建設中で、マンション完成後はこの階段が、下のスーパーマーケットに行き来するために通行量が増えることが予想される。 
階段14
下から見た階段上から見た階段 一段高いところを通る道路から下の住居地区へ降りる階段で、歩道の脇から道路と平行に40段ある。階段幅、踏み面の寸法、蹴上寸法はそでぞれ170cm、40cm、10cmとなっていて、階段として作った物なので、坂道を階段に仕立てた場合と違って規則正しい階段になっている。途中の20段目が踊り場になっていて、その長さは約2mくらい取ってある。さらに20段下ると下の道に降りたつ。階段の左側には幅28cm位の坂道が作ってあって、自転車を押して昇降できる。手摺りは階段の側壁この坂の部分に鉄製のものが設置されている。
 階段の側壁は石組みされてた頑強なものになっている。階段の降り立ったところは、正面に7〜8mの空き地と、階段から右側への道がついている。この道は40mほど先で左右へのT字路になっている。
 階段下の区画にある住宅は結構多くて、この住宅から上の道路に出るために、この階段を利用しないとなれば大分遠い距離を移動しなければならない。この階段の利用される機会は結構多いのではないかと思われる。 
階段15
 階段14とは道路を挟んだ反対側の住居地区へ降りる階段で、歩道わきにあります。最初は10段を歩道と平行に下る鉄製の階段が付けてある。10段目はこの鉄製の階段を受ける基礎の部分と1段を兼ねて作られていて、ここから90度方向を変えてコンクリートの階段が8段ある。両方併せて18段の階段になっている。
 鉄製階段の部分は階段本体と手摺りが一体となっていて水色の塗装が施されている。コンクリートの部分には赤茶けた塗装の剥げかかった手摺りが着いている。コンクリート階段の左側には鉢植えの小物が、段ごとに1鉢づつ置かれている。
 階段を下りた正面は約100mほどのまっすぐな道で、最奥の少し手前から左へ折れる道がある。この区画に住んでいる人は結構この階段を利用するのではないかと思う。階段の上は結構交通量の多い道路です。 
上半分が鉄製階段で、下のコンクリート階段が支えている。 降り口の踊り場は鋼板で出来ている。 階段下はすぐに住宅地
下から見た階段。階段下は1軒の家の玄関先階段16
上から見た階段 階段上がり口の左側は小学校のグラウンドで、階段横は1軒の家の基礎の擁護壁になっていて、階段の上まで続いている。右側の上がり口は1軒の家のちょうど玄関前になっている。階段の3分の1程は崖下の傾斜地で、そこから上は1軒の家の擁護壁になっている。階段のピッチ、幅などは規則正しい寸法になっていて、鉄製の手摺りが階段中央部分に下から5段目から最上段まで付けられている。階段幅が約1.6mしかなく、階段中央に手摺りが付いている事もあって、通行に利用する幅は極めて狭い。自転車を押し上げるだけのスペースにはなっていません。
 階段上には中学校があって、学校のグラウンドを通ってすぐにバス道にでる。階段下には小学校のグラウンドが隣接していて、こちらからもすぐにバス道に出られる。このような位置関係から、この1区画の住宅の階段の利用はそれ程多くはないものと考えられます。 
階段16をもって「生活道路としての階段」の探訪を終了しました。 
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