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重伝建指定 製塩で栄えた町 竹原市

広島県竹原市  JR呉線竹原駅 地図  2008年3月1日(月)訪問

 山陽本線を糸崎で乗り換えて7つ目の駅が竹原市である。重伝建地区に選定されていなければ訪れることもなかったであろうこの町に、青春18きっぷを使って日帰りで出かけてみました。竹原市の名前は聞いて知っていた程度の町でしたが、重伝建巡りをするようのなってからは、機会があれば出かけたいとは思っている町でした。
 昔栄えた古い町を訪れていつも気ずくことなんですが、日本の国の政治、文化、産業、教育などに多大な功績を残している人を輩出している町が多いこと。竹原市は、来山陽のゆかりの町です。来家に因む建物が多く残されています。

森川邸(市重要文化財) 竹原は1650年に塩田が造成されたことから、塩の生産地としての地位を確保してゆく。古い町並みは駅前通りをまっすぐに進み、国道185号線を右折して本川に架かる新湊橋を渡り、少し北の方向に歩く。新湊橋のたもとの小公園に頼山陽の像があります。

森川邸
 森川邸は重伝建地区に入る新湊橋の手前の道を左に折れて入ってゆきます。市重要文化財の指定を受けている有料施設です。建物は大正期の豪邸の姿を典型的に残していて、石垣及び土塀をめぐらせ、主屋・風呂場及び厠・離れ座敷・茶室・土蔵・表門・脇門など完全な姿を見せている。座敷に面して設けられた庭園は当時の当時の富家の様子がうかがえる。

通りの様子
 竹原の古い町並みを残す重伝建地区は、河筋から2本奥の通りで、通りを緩く弓なりに反らせ、北の端は神社に南の端を町屋に突き当て直角に曲げて、全体の見通しを妨げる様にしてある。建物は江戸時代に建てられた本瓦葺きの屋根、中二階に漆喰塗込めの虫籠窓、この町に特有の竹原格子などの商家、邸宅が軒を連ねています。

松阪家住宅松阪家住宅
 内部が公開されています。この家の特徴は、唐破風の屋根が裾の方で上の方に反りかえっている形をとっていることです。「てり・むくり」と呼ばれています。入母屋造、平入り、本瓦葺で塗込めの菱格子の窓枠の付いた出窓など、随所に趣向が凝らされている。塩田経営、廻船業など多角的に営んできた豪商の住宅です。

竹鶴邸
 今も造り酒屋を営んでいる。ニッカウイスキーの創業者竹鶴政孝氏の生家でもある。入母屋造り、妻入り、本瓦葺きで、黒漆喰塗込めが3連棟している珍しい建て方になっている。

頼惟清(ただすが)旧宅
 頼山陽の祖父に当たる人で、この竹原で紺屋を営んでいた。春水、春風、杏坪の3人の子供はそれぞれに名を残した文化人であり、春水の子山陽は国学者としてだれもが知る人物である。そう言った意味から頼惟清旧重要な意義を持つ建物ではある。

 頼家ゆかりの建物として春風館頼家住宅、復古館頼家住宅(共に重要文化財)が本町通りからにしに入る小路区と言う通りに残されています。





町並み1

町並み2

町屋2階から
本町通り

通りの南端の
町屋

春風館

竹原格子

竹鶴酒造
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