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大河原 街道筋になまこ壁の蔵が並ぶ
町並みの分類:宿場町
文化財:特になし
公開施設:特になし 
柴田郡大河原町字町                           2011年9月1日(木)訪問          地図
JR東北本線大河原駅下車、徒歩約7分
 奥州街道の大河原宿は江戸時代には、米や紅花の集積地として栄え、仙台藩の直轄地となり、代官所や藩主の宿泊施設であった御仮屋 が置かれていました。現在は、国道4号線が町の北側を走り、これが幸して、旧の街道には昔の姿を留めた家屋が残されました。

 駅前の道を真っ直ぐに西へ進みます。白石川に架かる尾形橋を渡って最初の信号のある交差点、これに直行する南北の道路が旧の奥州街道の一部になっています。
 交差点から左側は、静かな雰囲気の町並みが続いています。大きな蔵を従えた切妻平入りの重厚な店蔵が、立派な門を蔵と反対側に持って建っています。窓は観音開きの重々しい漆喰で塗りこめた扉がついています。
 蔵には工事用の足場にシートが掛けられていて、東北大震災で崩落した漆喰壁の修復中です。母屋に当たる店蔵も、無残にも崩れ落ちた壁が、下地をむき出しにしているところがある。蔵の扉も蝶番部分が被害を受けて、完全な左右対称形を留めていません。

 この通りの両側には、比較的家並みを形成するように、蔵造りの家屋が建っていますが、中には完全に撤去されて更地になっているところもあります。
 震災で被った被害は計り知れないものがあります。元の姿に一刻も早く復旧して貰いたいものです。

 交差点から右側は雰囲気が違っていて、商店が立ち並んでいます。その中にも、埋もれるように蔵造りの家屋が見られますが、わずかばかりで、それも旧姿を良くとどめているようなものは少ない。
 交差点の先には3棟の蔵が並んで建っていました。この蔵も道路側を工事用シートですっぽりと覆われていました。裏側を覗いてみましたが、建物自体が少し傾いているようでした。 

立派な門を持つ重厚な店蔵
海鼠壁が落ち蔵の扉が歪んでる
醸造工場として操業中
所々漆喰がはがれています
蔵を撤去して更地になっていました
修復工事中です 3棟並んで建つ蔵 海鼠壁などが崩落していました
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