HOME - 町並みを訪ねて - 茨城県 - 下館
殖産興業の真岡木綿で栄えた町
町並み分類:城下町・在郷町
文化財:荒川家住宅・一木歯科医院(共に国の登録有形文化財)
筑西市甲・丙(旧町名で田町・大町・金井町あたり)            20010年12月17日(金)訪問       地図 
JR水戸線下館駅下車、駅前の道を真っ直ぐ北へ歩き、田町の交差点まで徒歩約8分 
 国道50号線沿いの町並み下館は城下町として開けた町です。その歴史は古く、平安末期にこの地域を統治していた伊佐氏が伊佐城を築き、戦国時代の文明10年(1478年)、水谷伊勢守勝氏が結城氏広から下館領を与えられ築城したのが下館城で、江戸時代に至って城下が整理されてき、現在の町並みの基盤が出来てゆきました。
 産業が育成され綿の栽培が奨励されるに至って、綿で財を成した豪商が多く生まれます。地の利にも恵まれて、下館が綿の集積地として栄えます。

 町並みは、国道50号線の田町交差点から東200m位と、金井町の交差点を北側に約200m位の限られた区域に見られます。商家の建物は、黒漆喰の重厚なもので大谷石を使った特徴のある蔵なども見られました。軒蛇腹の重々しい商家もあります。
 田町交差点のそばに建つ荒川家住宅は店蔵と併設された主屋を含む蔵等が国の登録有形文化財に指定された建物です。店蔵は明治40年築の土蔵造2階建の瓦葺きで、隣に併設されている主屋は3階建洋館で和洋のマッチした建物です。店蔵は酒店を営むお店でもあります。

 この町にもう一軒登録有形文化財があって、田町の交差点から西側に約150m位寄ったところにある、一木歯科医院の建物です。大正11年に建築の比較的新しいものですが、木造鉄網コンクリート仕上げの遺存例として貴重なもののようです。今もまだ歯科医院として存在しています。

荒川家住宅(登録有形文化財) 金井町交差点角の商家 店蔵と大谷石造りの蔵(50号線沿い)
金井薬師堂へ向かう道(旧金井町) 金井薬師堂へ向かう道(旧金井町) 一木歯科医院(登録有形文化財)
inserted by FC2 system