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塩田で栄えた町 姫路大塩

兵庫県姫路市大塩町  山陽電鉄大塩駅  2009年11月23日(月)訪問  地図

 姫路市大塩はその名の示すように、その昔は塩田地帯であった。今も、駅の西辺りに大塩町汐咲の地名が残っています。この汐咲が塩崎となって大塩の現在の地名になったという経緯があるようです。
 製塩は入浜式塩田で行われていたそうで、その後に流下式塩田に変わって昭和46年ころまで行われていました。この町の売り物のノジギクはさながら真っ白な塩田風景を思わせるものです。塩田が沢山あったころには、澪と呼ばれる水路のわきに純白のノジギクが沢山自生していたそうです。大きな構えの屋敷

 古い町並みは、山陽電鉄大塩駅の東側、線路と並走している国道250号線の北側の筋と、そのもう一つ北側の東西に延びる道筋に見られます。駅には町並みの説明をしたパンフレットがあるわけでもなく、観光案内所があるわけでもない地区ですから、効率よく街歩きはできませんが、この地域が古い町並みを残しているところであることは、「都市景観重要建築物等」と表示された旧家を2軒見かけましたので、塩の製造で栄えたお屋敷の存在している地域であったことが確認できます。この2軒のほか内部公開しているような施設もありませんけれども、塩田地主の町並みが感じられます。

 大きな敷地を持った屋敷が、長大な塀を巡らせて建っている様は、塩で栄えた町の裕福な時代の繁栄が今も感じられるところです。



国道250号線沿い

都市景観重要建築物等

梶原家住宅
(西梶原

長大な塀が続く

梶原家住宅
(中梶原)
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