HOME - 町並みを訪ねて - 兵庫県 - 姫路飾磨
姫路飾磨 古くから栄えた播磨の港町
町並み分類:港町
文化財:中島家住宅(姫路市都市景観重要建造物)
姫路市飾磨区宮・天神・大浜                      2009年4月28日(火)訪問         地図
山陽電鉄飾磨駅下車、町並みの飾磨区宮まで徒歩約10分 
飾磨区宮の町並み 飾磨区の古い町並みは、山陽電鉄飾磨駅の南西側の国道250号線を渡った先の、飾磨区宮・大浜・天神の地区に残されています。
 この地域の南側 には山陽特殊製鋼、JEF姫路などの巨大工場があり、北側の地域は姫路市の市街地として大型商業施設などが建ち開けている。その狭間にあって昔の姿をとどめて残された貴重な空間になっています。

 飾磨は、早くから港町として栄えたところで、その歴史は平安・室町時代にまで遡ります。飾万津、鹿間津などと呼ばれていました。
 江戸時代に入り姫路城の築城に伴って、この飾磨津は姫路城の外港の役目を担うことになります。港の発展に伴い城下町としての機能も持つようになると、旅人の往来も活発になり、商業町としても町場が発達しました。
 更にこの飾磨が発展を遂げるのは、生野銀山から産出する鉱物の積出港に位置づけられ、飾磨街道の整備や鉄道の開通によるところです。    

 町並は生野銀山から下ってきた飾磨街道と室津へ続く網干街道の交差するあたり、飾磨区宮から西に延びる網干街道沿いの飾磨区天神にかけて展開しています。天神地区では商家風の建物が残り、切妻造り厨子2階漆喰塗込平入家屋が家並みを形成しているところも見られます。
 光照寺の少し東寄りに「中島家住宅」があります。この建物は、文政6年(1823年)の建築で、江戸時代から松前船による廻船問屋を営んで栄えた中島家の家屋です。
 姫路市では「都市景観重要建造物等」の指定を設けて、前向きな町並み保存を推進しているようです。中島家住宅は、その指定を受けた建物です。

 宮地区から南には大浜地区、須賀地区には漁港を控えた町並みになっています。魚屋堀跡・志士上陸地という石柱が町角に立っているのを見かけました。

飾磨区宮 飾磨区宮の町並み 飾磨区大塩
飾磨区天神の町並み 中島家住宅(飾磨区天神) 飾磨区天神の町並み
inserted by FC2 system