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寺町の構成をもつ寺内町 貝塚

大阪府貝塚市西町界隈  南海本線貝塚駅下車徒歩約8分  2009年2月10日(火)訪問

北町の町並み 寺内町貝塚は、中世末期に貝塚御坊と呼ばれる願泉寺を中核寺院として形成された町です。その願泉寺のそばにも、尊光寺、正福寺といったお寺が立ち並んでいて、寺町の雰囲気を持っている。寺内町の古い町並みは願泉寺の北、西にあたる北町、西町に多く残されています。町を分断するように国道204号線(旧紀州街道)が走っている。当然この紀州街道沿いにも僅かではあるが雰囲気を保った家屋が点在しています。寺内町の町の範囲は東西550m、南北800mに亘る。

寺内町案内プレート 町並案内として通りに石で造られた「貝塚寺内町めぐりみち」と彫られたプレートが埋め込まれています。また、指定を受けた建物の玄関には登録有形文化財(文化庁)のプレートが掲げられています。それ以外の、町角の表示は見当たらないのですが、地図を片手になんとか見て回ることができました。

 貝塚で目につく建物は切妻造り平入り家屋で、多くのものが厨子二階になっています。例によってそこには虫籠窓が見て取れます。そして、この貝塚では間口を大きくとった重厚なつくりの商家屋敷が多く残っていることです。建物の前面に取り付けられた格子に台格子が多いのもこの町の特徴です。道の角にはあちこちに当曲げがあって、通りを見通せない工夫がしてあります。

 事前に調べていった資料の写真の建物が、なくなっていたり、原形をとどめながらも趣が違う建てものに変わっていたりします。けれども、まだまだ貝塚には当時の面影を残した町並みがあります。最後に訪れた願泉寺は平成大修理の真っただ中にありました。工事場の足元に注意しながら、普段は目にしないような光景を見ることができたのは、ある意味で幸運だったと思う。修理完了は二年後と、工事管理事務所で聞きました。その時にもう一度貝塚寺内町を訪れてみたい。


北町(尊光寺横)
竹本家
西町
廣海家
西町の商家

近木の商家
山口家
北町

改修工事中の本堂

北町(旧紀州街道
沿いの家並み)

石碑
吉村家
西町
岡本家
北町

北町(旧紀州街道沿)

北町(小学校横)
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