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紀伊清水 紀ノ川で橋本と対峙する宿場
宿場町・街道集落
和歌山県橋本市清水・賢堂                          2010年11月06日(土)訪問      地図
南海高野線紀伊清水駅下車、駅前の信号を越えて約100m、東西に約1kmくらいの高野街道を歩く。
 高野山の中興の祖といわれる木喰応其が、秀吉から与えられた領地に町を立てることを許され、紀ノ川対岸へ大橋をかけます。対岸の町は橋本と呼ばれて橋本宿となり、ここ清水も高野街道の宿場として開けます。

駅から高野街道に出たすぐのところの町並み 宿場の東には、常夜燈が残っています。宝暦2年(1752年)の銘が刻まれている。紀ノ川にかけられた大橋が、僅か3年で流出したために、対岸から渡し船が通ってきた。この場所が宿場の東の見つけに当たる場所です。

 ここから高野街道を西に歩きます。途中に六地蔵第一があります。高野山参詣の旅人の安全を祈願して、高野山までの道のりに6ヶ所置かれた六地蔵の最初の祠です。この辺りから西側に街道に、歴史的建物が散見されるようになります。

 宿場としても趣を感じられるような、旅籠屋風の家屋、商家風の家屋を見ることがなく、今は、長閑な街道風景が続きます。道の両側に比較的連続する家並みが連なり、限られた範囲ではあるけれども、古建築の稠密度の高い町並みです。観光的にも知名度がなく、観光に力を入れているわけでもないこの土地が、ひっそりと昔の佇まいをこれからも残し続けてゆくのではないかと思われました。この後に訪問した橋本の町が荒廃しかかった町並みを見せていたのと対照的です。

家並みの連続 s蔵を持った厨子2階の建物 越屋根をつけた家屋
家並みの連続 六地蔵第一 常夜燈
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