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串本町串本 鰹漁で栄えた町
漁師町・商家町 
和歌山県東牟婁郡串本町串本                          2010年03月16日(火)訪問    地図 
JR紀勢本線串本駅下車、熊野交通バスで桟橋バス停下車または徒歩約20分。
 本瓦葺の甍の波が連なっています。串本町串本の町は本州の最南端の潮岬灯台の町、台風が本州に接近してきたときにメディアに登場する町として知られるところです。この町で、古い町並みと云うと漁業を中心とする雰囲気を持つ町を想像するのですけれども、明るい日差しの下に開けた街区が広がっていて、漁村という感じがありません。
 それよりも、この町に残るその昔は鰹漁か何かで隆盛を極めたのでしょうか、敷地を大きく構えた豪商屋敷が2軒残っていました。その他には、町並みを形成している保存された町並みを見ることができませんでした。

 この町に無量寺というお寺があります。津波の被害を受けてこの地に移ってきたのが天明4年(1786年)だそうで、それよりもっと古い歴史あるお寺です。このお寺に、丸山応挙とその弟子にあたる永澤芦雪が一カ月余の逗留をしています。その間に近在をめぐりながら、本堂の襖絵を描いています。
 この絵が重要文化財に指定されて保存されている。本堂では、電子複製したものしか見ることができませんが、併設されている応挙芦雪館では実物が拝観できます。 

古い木製の看板が上がっている なまこ壁の長い建物 裏に回ると石垣の塀が続く
屋敷の門構えは近代的 無量寺の本堂 石垣を築いた屋敷
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