HOME - 町並みを訪ねて - 大阪府 - 三日市
三日市 高野山参詣や西国三十三箇所詣での街道
町並み分類:宿場町
文化財:八木家住宅主屋と土蔵(登録有形文化財)
河内長野市三日市町                              2011年4月28日(木)訪問       地図
南海電鉄高野線三日市町駅下車すぐ
三日市の町並 駅前から北側に約600mくらいと、南側に約200mの旧高野街道上に古い町並みが点在している。この間は、町並みの整備と共に道路がカラー舗装されていて、建物などに旧高野街道の表示板が取り付けられています。
 南は八里の里程標の辺りから、北側の木造の旧三日市交番所の辺りまでが、カラー舗装になっています。

 三日市宿は、高野山参詣や西国三十三箇所詣での街道として、また葛城、吉野、大峯山などの修験道への道場を巡る人が利用して、宿場町として開けてきたところです。
 このために、旅人の宿泊のための商いをする町屋が建っていました。その多くのものは木賃宿程度のものであったようですが、旅籠も何軒かはあった。
 その他、雑穀商・造酒屋・醤油屋・などが混在して町場を形成していたが、大正4年(1915年)高野登山鉄道が、橋本まで開通した事により、宿場としての機能は寂れて行った。

 駅前から北にすぐのところに、八木家住宅が建っています。登録有形文化財に指定されている。八木家は享保年間(1716年〜)には河内木綿を商い、天保年間(1830年〜)には造り酒屋を生業としていた商家です。
 切妻造桟瓦葺屋根に本瓦葺の深い軒を付けた二重梁で、千本格子と袖蔵を持つ豪商の風格の建物です。屋根には越屋根型の煙出しが、玄関は建物の中央南寄りに大戸口が付いています。玄関の柱には駒繋ぎも見ることが出来ます。 

八木家住宅主屋と土蔵 八木家住宅主屋 街道はゆっくりと左右に蛇行している
街道はゆっくりと左右に蛇行している 黒漆喰塗込め家屋 「高野山女人堂へ八里」の里程標
inserted by FC2 system