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美 山 西日本一の茅葺集落の郷  重伝建選定(1993/12/18)
町並み分類:山村集落
文化財:八幡神社(京都府有形文化財)
公開施設:美山民俗資料館(有料) 
京都府南丹市美山町北                        2011年05月28日(土)訪問        地図
JR嵯峨野線園部駅(又は日吉駅)から南丹市営バス。約1時間(45分)、バス停北(かやぶきの里)下車 
集落の入口付近から北側に向けて撮った 上に、バスの便を簡単に説明しましたが、JR嵯峨野線の運転本数と南丹市営バスの運行からして、充分に下調べして出かけなければ、交通機関を利用する訪問には不便なところです。
 今回はそのことを勘案して、「美山かやぶきの里」を目的地の一つにしている、旅行社主催のバスのパック旅行を利用しました。

 美山町は京都府のほぼ中央東寄りの山間部にあって、滋賀県と福井県に接する県境に位置している。建築や文化にその影響が見られる。美山町北の茅葺家屋の最古のものは寛政8年(1796年)といわれている。 

 美山北の茅葺の集落は約50戸の建物のうち38棟が茅葺の屋根をとどめています。この棟数は、岐阜県の白川村荻町、福島県下郷町の大内宿に次いで全国で3番目です。
 美山の家屋は入母屋造りの北山型民家に分類されるものです。建物はその殆どのものが、入母屋側(妻側)を東西に向けて風通しを図っています。破風の妻飾りに意匠を凝らしたものの見受けられます。また屋根の雪割が整然とした造りになっていることも、北山型民家の美しいところである。

 公開施設になっている美山民俗資料館は、平成12年の火災で焼失したあと復元された建物です。忠実に復元されていて、内部の間取り、屋根の小屋組みの様子などが、当時のままの形で伺い知ることが出来る。
 西側からの妻入りになっています。主屋はくい違いの四間取りで、座敷には仏壇が組み込みとなっています。別棟に納屋と倉(土蔵)を併設していて、蔵には渡り廊下でつながれています。

 美山町には、東から西に向けて蛇行する由良川とその支流に沿って、北集落の他にも多くの集落がある。そこにも多くの茅葺屋根の家屋が残されている。小林家住宅・石田家住宅の2棟の重要文化財指定の民家、旧小山家住宅・西尾家住宅・竹沢家住宅の3棟の登録有形文化財に指定の民家も存在している。
 これらについては機会があれば訪問してみたいと思っている。 

集落入口付近(右に地蔵の祠が見える) 入母屋の破風飾りの家紋(通気孔) 美山の集落の畑地
民俗資料館の縁と座敷・中の間など 棟覆いと棟飾りの7本の置千木 集落を東西に走る道
段丘の道路に接して立つ家屋 棟覆いと棟飾りの5本の置千木(雪割り) 畑地と植林が家屋を取り巻く
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